小魚で作るおせち料理「田作り」。
魚料理なのに、なぜ「田作り」という名前なのでしょうか?
「macaroni」のHPに解説が記載されていました。
田作りは、乾燥させたカタクチイワシの稚魚を炒り、砂糖やしょうゆなどを
絡める料理です。
甘辛く素朴な味わいが特徴で、おせち料理の定番。
クルミやアーモンドなどのナッツ類を加えたり、カレー粉でスパイシーにしたりと
アレンジレシピも豊富ですよ。
「田作り」の名前は、その名の通り田畑を作ることに由来します。
江戸時代にカタクチイワシを田畑の肥料として撒いたところ、豊作になったことから
名づけられました。
その後、「五穀豊穣」を祈願しておせち料理で食べられるようになりました。
また、稚魚を使うことから「子孫繁栄」の意味もあるといわれていますよ。
ごまめと田作りは、呼び方が違うものの同じ料理を指します。
ごまめと呼ぶのは主に関西地方。お米が5万俵収穫できるようにとの願いを込めて
「五万米(ごまめ)」の漢字をあてます。
関西地方でごまめと呼ばれるようになった理由は明確ではないものの、京都御所での儀式が
由来という説があります。
江戸時代の京都御所では、新年の豊作祈願の儀式でごまめが供されて、
その呼び名がそのまま庶民に伝わったと考えられています。
煮干しと田作りは原材料は同じカタクチイワシの稚魚ですが、製法と用途が違います。
煮干しはカタクチイワシを煮てから干すのに対し、田作りには素干しした
カタクチイワシが使われます。
また、煮干しは主にだしを取るために使うのが一般的。
そのまま食べられるのも特徴です。
一方、田作りは干しただけなので苦味が強く、そのまま食べるのには適していません。
乾煎りしてから味付けするとおいしく食べられます。
田作りは、江戸時代から作られてきた伝統的なおせち料理です。
一見すると「魚」と「田」には関連性がないように思えますが、
名前の由来には歴史に基づく理由があるんですよ。
日々の食生活に欠かせない農作物の豊作を願いつつ、田作りを味わってみてくださいね。
以上、魚の骨が苦手な営業マンの日記でした(;^_^A