新型コロナウイルスが流行した時、巣ごもり生活を余儀なくされましたね。
朝昼晩3食を家庭内で、となると、その調理と後片付けが大変な負担。
調理が簡単でスピーディ、そして美味しい冷凍食品が頼りにされたということです。
ところで、日本初の調理冷凍食品は茶碗蒸しだとご存知でしょうか?
「現代ビジネス」のHPに解説が記載されていました。
日本で初めて市販された冷凍食品は「イチゴ」と言われていますが、
正しくは「イチゴシャーベー」。
イチゴをつぶしてパルプ状にして加糖し缶に入れて凍結したとのこと。
アイスデザートのような商品だったようです。
「イチゴミルクが好物で、冷凍食品にすれば1年中食べられると思ったから」が
開発動機だったそうですとの答えでした。
昭和初期、イチゴが食べられる時期は春過ぎの旬の一時期のみでした。
欲しいと思う情熱が生み出した第1号商品だったそうです。
調理冷凍食品としての日本第1号商品は、そこから約20年遅れ、
日本冷蔵(現ニチレイ)が1952年に開発した「茶碗蒸し」でした。
大戦中は、従来からの冷凍魚に加え、凍菜、凍果、冷凍肉などが軍の要請を受けて
開発・生産されました。
衛生管理のため、あえて冷凍での納入が指示されたのです。
これが、戦後事業をはじめた水産企業が取り組んだ冷凍いちご、冷凍みかんなどの
米国への輸出に結びつきます。
ニチレイの研究部では、どうせなら米国にいる日系人に日本料理を届けたい、
という思いから「茶碗蒸し」を開発しました。
もちろん国内でも販売し、人気商品になったようです。
以上、お店でしか茶碗蒸しを食べたことがない営業マンの日記でした(;^_^A