神奈川県・鎌倉を代表する銘菓「鳩サブレー」は、鳩の形とともにバターの風味と

サクサクとした食感が特徴ですね。

 

「鳩サブレー」の形と名前の由来をご存知でしょうか?

「豊島屋」のHPに解説が記載されていました。

 

 

それは店を始めて間もない明治30年頃のことでした。

ある日、店に訪れた異人さんから、見たことのない大きな楕円形のお菓子を

いただきました。

それを口にした初代店主は、「なんておいしいお菓子なのだろう」といたく感動し、

「これからの日本の子ども達に喜ばれるのはこれだ!」と確信しました。

でも、人まねは嫌いだった初代は自分で新しい時代のお菓子を創ろうと思い、

その日から試行錯誤の日々が始まりました。

 

味のポイントがバターだと気づいた初代。し

かし、当時はバターなどといったハイカラなものが、簡単に手に入る時代では

ありませんでした。

横浜の異人館に足を運び、なんとか調達した貴重なバターを使って、

試作に明け暮れる毎日でした。

原材料の配合比、いわゆるレシピのことを「ワリ」と言いますが、試行錯誤の末、

ようやく納得のいく「ワリ」が完成しました。

ちょうどこの頃に、欧州航路から帰国した友人の船長が店にやって来たので、

試作を食べてもらうと、「おや?これは私がかの国で食べたサブレーというお菓子に

似ているぞ」と言われ、初めて「サブレー」なる言葉を知りました。

どこか「三郎(サブロー)」と語呂が似ていて、親しみを感じたようでした。

 

鶴岡八幡宮を崇敬していた初代は、かねてから八幡様にちなんだお菓子を創りたいと

考えていました。

本殿の掲額の「八」の字が鳩の抱き合わせで、境内の鳩が子ども達に親しまれていた

ことから、このお菓子を鳩の形にし「鳩サブレー」と名付けました。

「鳩サブレー」の誕生です。

 

ちなみに、豊島屋は「は(8)と(10)」(鳩)と読む語呂合わせから8月10日を

「鳩の日」に制定しています。

 

また、「サブレー」に関連する記念日として、「サ(3)ブ(2)レ(0)」と読む語呂合わせ

から3月20日は「サブレの日」となっています。

以上、サブレーには紅茶ではなくコーヒーが合うと思う営業マンの日記でした(;^_^A