「昔取った杵柄」は、高齢者など年輩の人が、若い時に身に付けた腕前や技術・技能を
披露する際に用いられる言葉です。
体は老いても、昔習った事は覚えている、若い者には負けない、
まだまだ現役と鼓舞する際にも使われます。
ところで、杵柄って何なのでしょうか?
「言葉の手帳」のHPに解説が記載されていました。
諸説ありますが、中国の「劉備がわらじを売る」という有名な言葉が、語源ではないかと
有力視されています。
皇帝となった劉備は、子供の頃は貧しくてわらじを売って生計を立てていました。
これが「昔取った杵柄」の原形とされ、今では「若い時に会得した技術」的な意味で使われています。
因みに、「杵柄」は餅つきの際に握る棒状部分なので、日本では当初、
「若い頃の餅つきの腕前は老いても体が覚えている」という意味で使われていました。
老いた人でも、若い時に習った事は今でも十分に役立ち能力が高い場合を「昔取った杵柄」と
言います。
自らが謙遜して言う場合、また目下の者が言う場合など、立場によって意味が多少変わり
誤解を与える可能性もあるので、注意が必要です。
年下なら親しい関係が成立するまでは、不用意に発しない方が無難です。
以上、若い頃にやっていたプログラミングはまだ忘れていない営業マンの日記でした(;^_^A