函館から帰ってきてから痩せる方法を模索していた。

運動、ダイエット食品、無茶なカロリー制限。

うーん、どれも辛そうだし、金も掛けたくないなぁ。

痩せなきゃという決意は固まってるんだけど、その手段がなかなか定まらない。

そんなこんなで、ダイエットを決意してから忘れもしない一昨年の8月末日、ふとテレビを観ていると、画面には食べた物をメモするだけで50キロ痩せた!とデカデカと出ていた。

これが本当なら自分にも出来るかも!本当に直感だった。こうして僕はレコーディングダイエットと出会った。
一昨年の夏、20代の頃を5年間過ごした函館に久々に遊びに行く事に。

数ヶ月前から友人と連絡を取り合い、ワクワクしながら出発の日を待った。

5年という時間は様々な変化があるもので、それは結婚であったり転職でもあったりするのだが、僕の一番の変化は体重増加だった。

不思議なもので毎日鏡で自分を見ていると、その変化に気付かない為、気持ちは馬鹿正直に5年前に戻っていた。

このプチ旅行の移動中にも、中山峠の揚げいもやトイレに寄っただけのコンビニで海老天丼とエクレアをいちごオ.レで流し込み、空腹になる事を避ける様に車を走らせた。

函館に着いてから、待ち合わせまで時間があったので温泉に入り旅の汗を流してサッパリしたのだが、体重計に乗って現実から逃げ出したくなった。

115キロ…ありえないだろ…… でも、まぁ大丈夫か。

何が大丈夫かわからないが、変なプラス思考で見事?現実逃避に成功し、5年振りの友人との再会に向かった。

待ち合わせ場所に到着して、ソワソワしていると、友人がやってきた。

そして、久しぶりの再会に挨拶もなく、友人の最初の一言が、『激太りじゃん』

まぁ、実際最後に会った日から40キロ以上の増量だから仕方ないのだが、この一言とそれ以上に冷たい視線が胸に突き刺さった。

その後、会う人全てに同じリアクションをされ、笑いにでもしてくれれば、まだ救いにもなったのだが、逆にみんなはその話題に触れようとせず、みんなとの再会で、一人だけ昔の自分に戻れないでいた。

楽しみにしていた旧友との再会、ここに来たらあの頃に帰れると信じていた自分。突き付けられた現実は、5年の時間と115キロという長く重たい数字でしかなかった。

『痩せなきゃダメだ…』

静かだけど、鉄よりも硬い意思を胸に僕は函館を後にした。

67キロ。18歳の僕の体重だ。

そして、32歳、体重計の表示は115キロを差していた…

太り易い体質、いつでも痩せられる、数々の言い訳を武器に体重は増えつづけた。

一日に消費する炭酸飲料は最低2リットル、おやつ代わりにカツ丼。こんな生活をしていたら太るのは当然だ。

元々、お洒落が好きで若い頃は服屋さんでバイトしたりしていたのが、体重増加に伴い段々と興味は無くなり、あげくの果てにはユニクロのXLサイズの服も着れなくなってしまった。

それでも、一度癖になった暴飲暴食は加速度を増すばかりで、気が付けば115キロの超肥満体になってしまった…

そんな僕が痩せる決意をして、昔の自分を取り戻す為に選んだダイエット方法、リバウンドの体験等、おもしろおかしく綴っていきたいと思う。