大変だ!1年以上経ってしまった。。
もう7月だよ、おかーーーさーーーん
2018年の6月は、なんだか音羽屋祭のよう(笑)
7月の松竹座遠征があるから、ちょっとセーブしてたのかな。
筋書も舞台写真入ってないのを購入してた
【妹背山婦女庭訓 三笠山御殿】あらすじ。
この前のお話。
飛鳥時代の事です。
父親の蝦夷を殺害して、皇位簒奪を企む蘇我入鹿は。敵対する藤原鎌足の息子の藤原淡海の行方を探しています。。
淡海は求女という烏帽子折に身をやつしていて、なんと!お互いの素性を知らないままに。入鹿の妹の橘姫と恋人になりました
一方で、三輪の里の杉酒屋の娘のお三輪は。求女と夫婦になる約束をしていた
なんとなく、橘姫との仲に気付いてしまったお三輪は。求女が心変わりしないように七夕に祀る紅白の苧環を求女と取り交わした。。
しかし、求女は橘姫の素性を知ろうと。姫の振袖に苧環の赤い糸を付けて後を追っていく💨💨💨
それに続いて求女の着物の裾に白い糸を付けて、お三輪は後を追った💨💨💨←2人共、気付けよ
場面は三笠山の蘇我入鹿の館です。。
蘇我入鹿(=楽善さん)に、大勢の公卿から贈り物が届いて。酒宴が催されている。。
そこに藤原鎌足の和睦の使者として、一升徳利と書状を持って鱶七(=松緑さん)と名乗る漁師がやって来た。。
刺客?と疑う入鹿は徳利が飛び道具では?と疑念を抱き、傍らにいる宮越玄蕃(=彦三郎さん)・荒巻弥藤次(=坂東亀蔵さん)は酒が毒なのでは?と疑うので。。。。。。
鱶七は、徳利の酒を一気に飲み干して[入鹿様の臣下にしてください]という鎌足の願いを書いた書状を差し出す!
その書状の中で、中国の前漢の時代に3000年に1度しか実らない桃を盗んだ東方朔を入鹿に例えた描写があり。『盗人扱いしてるだろ』と激ギレした入鹿は鱶七に島台を投げつけた
『そんなに怒るってことは、身に覚えがあるんですね』と鱶七はそれを退ける。。
それを聞いて『鎌足の本心を確かめるまで、鱶七を人質にする』と言って席を立つ入鹿。。
酔った鱶七が寝転ぶと、床下から槍が突き出されるが。鱶七は余裕で槍を枕に横になる
今度は酒を持って官女がやって来るが、官女たちを追い払って。鱶七はその酒を庭の花にかけた。。
すると花はたちまち萎れてしまった。お酒毒酒やーーーん
そこに玄蕃と弥藤次が現れて、『入鹿様の厳命だ!』と言って鱶七を奥へと引き立てる
折からここに、橘姫(=新悟ちゃん)が帰って来て。合図の礫を投げると大勢の官女が出迎えました。。
官女の1人が姫の振袖に付いた赤い糸に気付いてそれを手繰り寄せると。現れたのは求女(=マッティ←松也くん)
官女たちは姫様の恋人ねと空気を読んで立ち去ると💨💨💨2人はお互いの素性を知ってしまい。求女は橘姫を手に掛けようとする
『夫婦になれないなら、いっそ殺してください』と橘姫が言うので……その覚悟を見て『入鹿が盗み取った三種の神器の1つの[十握の剣]を奪い返したら、夫婦になる望みを叶えるよ』と求女は言う
どうしたら良いんだろう?お兄ちゃんと求女さんどっちを取れば良いのと悩む橘姫ですが、『宝剣を奪い取ります!』と約束して奥に向かい💨💨💨求女は身を隠して様子を窺う。。←毎回思うけど、求女ってドSww
ここにお三輪(=時蔵さん)が現れ、通り合わせたおむら(=芝翫さん)に求女の行方を尋ねる。。
『求女さんと今宵、橘姫様は祝言を挙げるのよ』と告げて、豆腐を買いに行ってしまう💨💨💨
お三輪は求女を連れ戻すために、館の奥に向かおうとするのですが。現れた大勢の官女に散々に苛められてしまう
足止めを食らっているうちに、橘姫と求女の婚礼を祝う声が聞こえてくるので。お三輪はぶちギレて奥に押し入ろう!とする。。←そりゃそうだよ。お三輪ちゃんが許嫁だもの。。
そこに鱶七が現れて、嫉妬によって凄まじい形相(←疑着の相)になったお三輪を刺す
これって橘姫の命令でしょ?と思うお三輪に対して『実は求女さんは、藤原淡海様なんです。お三輪さんの命が入鹿を滅ぼす手立てとなるので……求女さんの手柄になるのですよ!』と鱶七は言う。。(←ここで鱶七は自分が鎌足の家臣の金輪五郎今国であることをカミングアウトww)
昔、子供が中々出来なかった蝦夷が。白い牝鹿の生血を妻に飲ませたところ入鹿が生まれたww
なので、爪黒の鹿の血と疑着の相の女の生血を混ぜて。鱶七が持っている笛に注いで吹くと入鹿は鹿の性質を顕してwwその音色によって気を失ってしまう。。
その隙に宝剣を奪い返そう!と思っている鱶七の作戦を聞いたお三輪は、『私の命が求女さんの役に立つのね』と喜んで(←愛の形が変。)未来で夫婦になれるように、願いながら苧環を胸に抱いて息絶えるのでした。。(おしまい。)
【感想】
毎回思うのだけど、求女さんはドS(笑)
橘姫は恋人とお兄ちゃんを選ばなければならず、しかも生きるか?死ぬか?
最も辛い立場なのはもしかしたら、橘姫かも。
あ。でもお三輪ちゃんが一番辛いか~(*_*)
この演目は、ジャッキー(←雀右衛門さん)の襲名の巡業で。橘姫が戻ってくるところから拝見したことが有ります。。
いきなり最後出てくる鱶七に、何者ーーー!?ってなったのですが成程こういう前段階が有るのね。。
音羽屋坂東さんパラダイスで、私的には幸せです。。
松緑さんの鱶七も、雰囲気が有って好きでした
橘姫の新悟ちゃんと、求女のマッティは美男美女
苛めの官女のところは、ジャッキーのお三輪ちゃんは可哀想な可愛い子でしたが。時蔵さんのお三輪ちゃんは意外と強そうで(笑)勝てるんじゃないか?と
最期に疑着の相を現すところの、変化が流石でした。。←やっぱり強そう(笑)
そもそも許嫁がいるのに、橘姫とラブラブで。しかも自分の目的のためにその愛を利用する求女ってスゲーなって事と。。。。。。
それが分かって怒ってたのに、自分の命が愛する人の役に立つと知って。喜んで死ねるお三輪ちゃんの愛が重い(笑)
おむらがまさかの芝翫さん
面白かったーーー!
物語の内容としては、腑に落ちないのだけど。時蔵さんのお三輪ちゃん素敵で良かったです。。
素敵なお舞台でした。。(おしまい。)