今、筋書を確認してて。稲瀬川勢揃の場以降の記憶が乏しいww
あれ。菊五郎さんの立回りは観た気がするけど……あれ?どうだっけ←初老。
稲瀬川勢揃の場までは、この後やたらと最近観ています菊五郎さん→→愛之助さん→→幸四郎さん。。(←猿之助さんは観れなくて残念。)
見た目の麗しさは、愛之助さんですが(爆)……何だかお手本のような菊五郎さんを拝見出来て、かなりラッキーでした。。
【弁天娘女男白浪】あらすじ。
[序幕:第一場 雪の下浜松屋の場]
鎌倉雪の下にある呉服屋の浜松屋では、番頭の与九郎(=橘太郎さん)を始め。店の者たちが忙しそうに働いている
そこに現れたのは狼の悪次郎(=市蔵さん)。。
注文した友禅染の5枚の小袖の仕上がりが遅いーーーと催促しに来た悪次郎でしたが、店の中をじろじろ見廻して帰って行く💨💨💨
何か変な人だなぁ~と店の者たちが訝しく思っていると、振袖姿の武家の娘(=菊五郎さん)が若党の四十八(=左團次さん)を連れてやって来る
美人の娘に目を奪われた店の者たちは。丁稚長松(=寺嶋眞秀くん)にお茶をふるまわせるなど丁寧にもてなしながら。沢山の品々を見せる。。
もうすぐ婚礼を挙げる娘は、恥ずかしそうにしながらも……帯地や袷などを選んでいく内。緋鹿の子の小布を懐に忍ばせる
番頭が小布を万引きした!と気付いて、店を出ようとした2人を呼び止めて。娘の懐から小布を取り出して皆で取り囲んで……その額を算盤で打って傷を負わせてしまう
ところが、その小布を見ると《山形屋》という他店の符楪が着いていて万引きは誤解だった事が分かる
騒ぎを聞いて駆けつけた若旦那の宗之助(=種之助くん)は、店の者と一緒に平謝り
『この方は、二階堂信濃守の家臣の早瀬主水様のご息女だぞ
万引きに疑われた上に、嫁入り前の身に傷を負わされた!とあってはこのまま黙って帰ることは出来ないここにいる全員の首を討った上で。私も切腹するーーー!』と四十八は騒ぎ立てた
出入りの鳶頭清次(=マッティ←松也くん)は、怒り狂う四十八を宥めて穏便に済まそうとするが。四十八の怒りは収まらない。。
そこに現れた浜松屋の主人の幸兵衛(=團蔵さん)が、10両を包んで詫びを入れるのに対して。『こんなもんじゃ足りんーーー!』と100両を要求する。。
マジかーと思いながらも、幸兵衛は要求通りのお金を渡し。それを受け取った四十八は娘を連れて帰ろうとする。。💨💨💨
ここに、二階堂家家臣の玉島逸当(=海老蔵さん)と名乗る侍が現れ。『同じ家中に早瀬主水という人は、いない!』と言い放つ
『しかも、そこの娘。二の腕に桜の刺青が見えたぞ娘は男に違いない!』と断言する。。
最初は言い逃れしていた娘でしたが、逸当の追及に観念して振袖を脱いで刺青を見せながら『元は江ノ島の岩本院の稚児で、今では世上を騒がせる盗賊の弁天小僧菊之助だ』と、正体を明かす
すると若党の四十八も、仲間の南郷力丸だと名乗りを上げる。。
『正体がバレたからには、役所に突き出せばいいじゃーん』と騙りが目的だった2人が居直ると、それを見た逸当は2人を斬ろうとするのだが幸兵衛が慌てて止めて。『膏薬代として受け取ってください。』と言って改めて20両を渡す。。←良い人過ぎるやろ。
菊之助はその金額が不服だったが、南郷にまぁまぁ取り敢えず貰っときなよ!と促されて。渋々お金を受け取って……憎まれ口を叩きながら店を出る。。
そして2人はお金を山分けして、立ち去っていく💨💨💨
2人が出て行ったのを見届けた幸兵衛は、宗之助と共に。ピンチを救ってくれた逸当に御礼をするため奥に案内する。。
浜松屋親子からおもてなしされる玉島逸当ですが……実はさっきやって来た狼の悪次郎や、弁天小僧菊之助&南郷力丸たち盗賊を束ねる首領の日本駄右衛門だったのです
もともとは、彼らがひと芝居して浜松屋を信用させた上で。お店のお金を全て巻き上げようと計画していた
けれど、既に捜査の手が伸びていたので……ここは諦めて、浜松屋を後にする駄右衛門たちでした。。
[序幕:第二場 稲瀬川勢揃の場]
降り頻る春雨の中、稲瀬川堤にやって来たのは。揃いの小袖を着た日本駄右衛・弁天小僧菊之助・忠信利平(=松緑さん)・赤星十三郎(=菊之助さん)・南郷力丸
白浪五人男の面々は、次々に名乗りを上げ……打ち掛かる捕手に立ち向かっていく
[二幕目:第一場 極楽寺屋根立腹の場]
意図していないのに知ってしまった、主筋である小山家のため。御家の重宝である《胡蝶の香合》手に入れた弁天小僧菊之助だったが。極楽寺の大屋根に追い詰められその上、一味を裏切った狼の悪次郎の邪魔によって香合を滑川に落としてしまう
悪次郎を斬り捨てた菊之助だったが、打ち掛かる捕手を振り払うものの……もう、無理だ……と覚悟を決めて。その場で立腹を切って壮絶な最期を遂げる
[二幕目:第二場 極楽寺山門の場]
一方、極楽寺山門では。岩渕三次(=九團次さん)と関戸吾助(=廣松くん)が日本駄右衛門に打ち掛かる
2人は青砥左衛門藤綱の家臣の川越三郎と大須賀五郎で、駄右衛門を捕らえるために手下として潜入していたのでした
[二幕目:第三場 滑川土橋の場]
山門の傍の滑川の土橋では、青砥左衛門藤綱(=梅玉さん)が、伊皿子七郎(=秀調さん)と木下川八郎(=権十郎さん)に松明を持たせて。滑川に落とした十文銭を拾わせていると(←意外とシビアな人ね(笑))《胡蝶の香合》を手に入れる
それを山門から窺っていた駄右衛門は、『潔く捕まろう!』と申し出る。。
しかし、情のある藤綱は駄右衛門を見逃して、後日改めて捕まえるからと言う。。
こうして、2人はその場を後にするのだった。。(おしまい。)
感想。。
筋書を確認しながら、あらすじを書いたら……そういや、稲瀬川勢揃の場以降も観たなと。。←もはや老人。
何かこの年の3月の【国性爺合戦】に、最後の方似てるな……とか、思ったんだった
川から何か流れてくるのとかww
團菊祭!とはいえ。海老蔵さんに日本駄右衛門をさせてくれる菊五郎さんの太っ腹な計らいに……今思えば、凄い事だと思うのだけど、観てた当初はふわふわふわ~と観てた私。。勿体ない!
菊五郎さんの弁天小僧は、娘役を初めて観たのだけど……きっと昔はさも綺麗なお嬢様だったのだろうと思える。
正体を現す瞬間の変わり方が絶妙で、これは愛之助さん・幸四郎さんと比べるとやっぱり違う!3階からでも分かる!(←愛之助さんの弁天小僧も好きでしたが)
左團次さんとの掛け合いも素敵で、坊主持ちもニヤニヤしてしまう
そろそろ菊之助さんの弁天小僧も、観てみたい気もするけど菊五郎さんの弁天小僧を観れて幸せでした。。
この月も眞秀くんが出ていて、まだ小学生にもなってないのに。大きく感じて……可愛かった
菊五郎さんの立回りは、ちと辛そうな感じもしましたが。カッコ良かったです。。
また観たいーーー!(おしまい。)