千秋楽前日、ここにきてフレデリック・フリートについて少し語りたいと思います。彼はタイタニック事件後、裁判で証言者として会社と被害者との板挟みで長い間苦悩のした後、晩年最愛の伴侶に先立たれ後追い自殺をするという事実はタイタニック通の方にはよく知られる話ですが、タイタニックに乗船するまでの生立ちもかなり恵まれないものだった事を知りました。あまり英語はわからないのでバン訳ページを通じて読んだものですが、父の顔も知らずして幼い時に母に捨てられ保護施設のようなところに預けられて育ったようです。踏んだり蹴ったりだなと思うところもありますが、それでもよく70歳過ぎまで頑張って生きてくれたと思います。劇中でライフボートに乗り込む前の母と子のやりとり、ストラウス夫妻の絆。家族や母の愛情を深く知ることが出来なかったフリートにはどのように映ったでしょう。残りの公演も彼に敬意を込めて生き切りたいと思います。(参考WEBページ)http://www.encyclopedia-titanica.org/biography/1332/