東海道新幹線普通車での車内販売が終了した。
乗車の楽しみの一つが、車窓からの景色を眺めながらのコーヒーなので、乗車前に確保しておかねばならなくなった。
駅の構内やホームで販売されているが、できることなら淹れたてを飲みたい。
あったかい飲食物は少しでも冷めると嫌で、舌や口の中をやけどすることも多い。
ホームの下に専門店のショップがある。
時々ここで買うこともあったが販売終了後は、いつも長蛇の列になっている。
指定席で乗車するので、乗り遅れの心配があって並べない。
早くから並べば手に入るが、乗車する頃には冷めてしまう可能性が高い。
そうなると必然的に、ホームの自販機で買うことになる。
東京駅では大半の新幹線が、ホームに入って来ても車内清掃があるので、すぐには乗車できない。
買うのが早すぎると、待っている間に冷めてしまう気がするので、できることなら乗車間際がいい。
自販機にお金を入れてから90秒だが、それ以上に気を付けないといけないのは、他の乗客の存在だ。
ぎりぎりまで粘っている間に、他の人が来てしまうとアウト。
だからといって、自販機の前に立って占有するのは外道のふるまいだ。
買わないふりをしつつ、すぐに買えるけれど他の人の購入を妨げない距離で、時間を調整する。
買わないふりが大切で、買うぞというオーラを出していると、他の人が買いづらくなる。
間違っても、自販機を凝視してはいけない。
新幹線が入ってきて、乗客が降り、いったんドアが閉まって清掃が始まった。
発車時間と清掃時間を考慮しながら待機。
一人が買い終わると直ぐに、二人目が自販機の前に立った。
これ以上待つのは危険だと察知した私は、抽出を待っている人の後ろに並んだ。
カップを手にした二人目が自販機を離れて、私の順番になった。
一人目が自販機の前に立ってから、4分近い時間が経過しているだろう。
前回は「のぞみブレンド」だったので今回は「ひかりブレンド」を選択。
待つこと90秒。
自販機の扉が開いてコーヒーができた時には、新幹線の扉は開いていた。
ちょっと引っ張り過ぎました。