約一年ぶりに職場に行って来た。

最後に上司と話したのは何度の入院でも検査でもイレウスといわれていたけどいきなり癌と言われた事。

もう、緩和しかないと言われ、セカンドオピニオンに託してみる話をしたのが最後。


そこから一気に私の体調は悪くなった。

痛みと嘔吐で苦しむ毎日。

食べる事はできなくって点滴に通いながらセカンドオピニオンの日を待った。

セカンドオピニオンに向かった時は車椅子じゃないと辛い程弱ってしまっていて、抗がん剤無しで3ヶ月、やっても6ヶ月の余命宣告。もう口から食べる事は諦めろって、抗がん剤もあなたみたいに弱ってる人には効かないと思うって言われたな。


その後すぐ入院して、痛みを抑えるために、医療用麻薬、痛み止めの皮下注射と24時間の高栄養点滴で何とか生きていた。

痛みは少しは軽減したけど、嘔吐は止まらず本当に辛かった。

このまま死ぬのかって、死にたくないって足掻いてた。


元主治医はそんな状態の私に最後迄、抗がん剤を反対したけど、やらなければ死ぬって言われた私には選択肢は無かった。

やって良かった。やらなければ私は痛みの中とっくに死んでいただろう。


春から秋は生きる為の戦いだった。


抗がん剤が効いてくれて

癌で狭窄していた腸が開いた事。

食べられる様になって、24時間の高栄養点滴が外れて。

医療麻薬も全てやめることが出来た。


秋からは動ける様になって来て、食べる喜びや動ける喜びを少しずつ取り戻した。


私は特殊なケースなのだと思う。

7年前に手術した時も癌で手術をした訳ではなく、盲腸の手術後の生検で虫垂杯カルチノイドが発見された為、念の為追加手術をした。


今回も転移と言われているけれど、私は手術もしていない為、画像診断のみだ。

だから、多分虫垂杯カルチノイドの転移だと思うと言われている。中からでは無く外から飛んで腹膜へ播種した。

診断は腹膜播種。


開けていないから、リンパに飛んでるとかわからないのだろうな。

この腹膜播種がわかるまでに一年半もかかった。

他の転移も見逃されそうで心配。

手術ができればな‥。


こんな記事を見つけました。

私は適用では無いけれど、大腸癌適用の方で手術を希望されている方は申込んでみては如何でしょうか。☺️

腹膜播種は手術は出来ないと言われていますので、手術で良くなるのであれば患者にとって光命。

ステージ4だって出来るものなら手術をして寛解を目指したいですもんね。


今は私の命を救ってくれた抗がん剤の副作用は酷く私の身体を痛めつけているけれど、動けて、食べれて、眠れている事をありがたく思わないといけないのだと思う。

普通には程遠くても死なずに回復出来ているんだから。

家族と過ごすかけがえのない時間を過ごせているのだから。


毎月、職場には体調報告はしていたけど、今迄どの様な闘病をして来たのか、今私が出来る事と出来ない事。

今の治療。ステージ4の為、治療は終わらず、あくまで延命治療と言われている事。


前の様には動けないけれど、復職する意思がある事を話して来た。


上司は待っていると言ってくれたけど、会社としては難しいのかも知れない。

リスクが高いのは私もわかってる。


もう少し、この痺れが無くなって走る事は出来なくても、普通に歩く事ができる様になれば‥。


でもタラレバはもう待てない。

やれるうちにやらないと。

先の約束なんて出来ないのだから。


今、私の出来る事は筋肉をつける事、とにかく動く事、出来るだけ声を出す事。

普段の家事をして、家族に食事を作って、

働ける体力作りをする事。


もう一度働くチャンスを逃さない様に。

辞めるのでも後悔の無い辞め方ができる様に。


大丈夫。出来るよ。

気持ちで負けちゃ駄目。

一つずつ、手放した物を取り返そう。


絶対負けない