スーパーカブで伊豆に行くⅢ | パイェーハリ!

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バイクと旅と釣りと独り言のブログ。Поехали!(パイェーハリ!)とは人類初の宇宙飛行を成し遂げたソビエトの英雄、ユーリガガーリンが地球を旅立つときに発した言葉で、さぁ行こう!という意味です。

夜、海から吹き付ける猛烈な風にテントが吹き飛ばされそうになった。

 

 

 

後から知ったのだが、この時期の西伊豆はかなりの頻度で爆風に見舞われるようだ。こんな中でおちおち寝ても居られないので、かなり眠いが引っ越しをすることに。深夜かつ暴風の中でのテント撤収は困難を極めた。

 

 

全ての荷物を押し込み、移動。少しでも風を避けられるよう、内陸部に入ってみる。

 

 

 

 

 

ここで不思議な体験をした。

 

 

 

 

 

 

ふと空を見上げると、異様に星が大きく見える。

 

 

 

 

 

そこは付近に明りもなく、最初は星が綺麗に見えても当然だと思った。しかし、今まで見たどんな星空よりも眩しく、一つ一つの星が月の半分ぐらいの大きさに見える。かなり眠かった&疲労により(そんな状態で運転するのはよくないが・・・・・)幻覚のようにそう見えたのかもしれない。ただ、それでも綺麗なことに変わりはなかった。

 

 

 

 

 

 

例えるなら、星が天井に張り付いているような、不思議な感覚。かつて天動説が主流だったころの人々は、夜空の星をそう解釈していた。街灯も大気汚染もなかったその時代ならば、今僕が見ている星まで手が届きそうなほどの夜空を毎晩見ていたのだろう。産業が発展するごとに地動説が支持されていったのは、空が汚れて星が小さく弱い存在になっていったからかもしれない。大昔はきっと、星は空に張り付いていて、太陽が地球の周りを回っていたんだ。

 

 

 

 

 

 

 

そんなことを考えていたら、寝床を探すのを忘れてまた海岸に戻ってきてしまった( ´∀` )しかし先ほどより風は弱まっているようで、なんとか公園的なスペースにテントを張った。午前3時、パトロール中の警察に声をかけられた。家出と勘違いしたようだが、免許証を見せてここに泊まる許可を得る。その後あまりの疲れにすぐに寝てしまった。

 

 

 

 

 

 

 

翌日、昨日の寝不足から起きたのは10時過ぎ。いまだに風は強いが、伊豆半島一周へ向けて出発。

 

 

 

 

 

キャンプ場?的な施設で朝食県昼食を済ませる!

 

 

         

 

 

富士山が見えてきた。

 

         

 

 

14:00、御浜海水浴場に到着。2月なので海水浴客はいないし、駐車場も無料なので行ってみる。

 

 

         

 

 

 

砂州というのか、岬でいいのかよく分からないが、なんとも不思議な地形。

 

 

 

 

         

 

 

立派な鳥居や

 

 

 

 

なんとなく琉球っぽい神社もあった。石廊崎にもシーサー的な狛犬がいたが、伊豆に共通する文化なんでしょうか。

 

 

 

         

 

 

 

 

ここの海はかなりの透明度で、小魚が泳ぐのが見えた。休憩も兼ねてしばらく滞在していたら、夕方近くになってしまった。今日はほぼ移動しかしていない。

 

 

       

 

 

 

「出会い岬」にて、カブを被写体に。

 

 

         

 

 

この旅を締めくくる、良い画が撮れた。

 

 

 

しかし、どこまで行けば、伊豆半島一周になるのか。明確に、ここから半島ですよ、という看板もないので、とりあえず海岸線を北上。

 

 

 

 

         

 

 

沼津市の明りが見える・・・・

 

 

 

 

         

 

 

19:00、口野放水路という場所に出た。狩野川河口と誤認したため(笑)、ここで伊豆半島一周を達成したものとする!!

 

 

その後、修善寺方面へ走る。昨夜の経験から、初日に泊まった真鶴半島某所を目指すことにした。自分の知っている道で行くと、50km以上はある。しかしこの暗闇の中、調べながら行くというのもめんどうだったんで、「道の駅伊豆のへそ」でたっぷり休憩し、夜の峠攻めへ。

 

 

 

 

21:45、山伏峠を通過。

 

 

          

 

 

エンジンを切ると、1m先も見えないほど真っ暗。動物、障害物、対向車に注意しつつも、静かな山道を冷たい風を切って走り抜けるのは心地よかった。

 

 

 

23:40、なんとか真鶴半島某所に到着!!

 

         

 

 

冷え切った体に、カップラーメンが染みるぜ!

 

 

         

 

 

 

 

 

翌日、昨日も疲れ切っていたので、かなり遅めに起きた。どうせなら、もう一日ここにいようか。そう思って出発の準備をやめ、テントを立てたまま半島内を散策。

 

 

         

 

         

 

名所、三石を見に行く。

 

 

         

 

 

 

その後、半島内にあるドラッグストアで食料の買い出しをし、最後の一晩を過ごした。

 

 

 

 

伊豆半島にキャンプツーリングをしに行った訳だが、どういうことか真鶴半島の魅力を知ったツーリングでした。