9月10日
紀伊半島を横断開始。国道で最も険しい難所と言われる425号を使う。しばし海とはお別れになるので、漁港で少し釣りしてみた。
チビオオモン一匹・・・・・
入り口を探すのに迷ったが、なんとか425入り。
いよいよ異界へと入っていく。
大蛇伝説でもあるんでしょうか?なかなか刺激的な絵。
この日に寄ったのは七色ダム。
エメラルドグリーンに輝く湖面は、人造湖なのに自然の神秘を感じさせる。
琵琶湖、池原に次ぐ、ビッグバスフィールドだが、おかっぱりから狙える場所はかなり少ない。
それでもなんとか探して、ベビーシャッドで一本。
美しい湖と、フロリダの血を引くバスたち。
誰もいないので水浴びしたり、見えバスを狙ったりしていたらもう夕方になっている。
これ以上進んでも真っ暗な山道しかないだろうから、今日はもう進むのはやめて釣りを続けることにした。
この後事件は起こる。
陽も傾いてきたころ、ロッド片手にバックウォーターを彷徨っていた。最後に七色らしいビッグバスが釣りたい。そう思って、切り立った岩盤に目を付けた・・・
・・・・岩盤のほうを向いて、なにか大きな魚がサスペンドしている。
なんだあのデカい魚は?
一瞬、頭が真っ白になった。
どう見ても1mはある。
1m20cmのソウギョをサイトで釣ったことがあるが、それと同じかそれよりも大きく見えた。めちゃくちゃデカい。日本の淡水湖には不釣り合いな、異様に巨大な魚がそこにいた。
コイか?ソウギョか?放流された海外の魚か??
この時ほど目の前の魚の名前が出てこなかったことはない。日本淡水魚検定1級(そんなのないけど)の私が、目の前にいる魚の名前が出てこないのだ。
1つだけ分かったのは、そいつがルアーに食いつきそうな魚だったってこと。岸を向いて、じっとしていて、全体のシルエットがフィッシュイーターのそれだった。
釣りあげてから考えればいい。そう考え(実際はなにも考えられなかったが)ジャイアントドッグXをキャストした。
そいつの後方2mに着水。良い感じに着水音も決まった。このまま動かせば尻尾の近くを通過する。反応するかな・・・右へ左へスライドさせ、ヤツのご機嫌をうかがう。
その刹那、1mはある巨体をクルッと反転させると、なんの躊躇もなく顔を近づけて
ボシュッ!!!
うそだろ!!??
すかさずカウンター的に体を使ってアワセを入れる!
が、乗ってない???
切れてるーーー!!!!!
ラインブレイクは絶対にしてはならないとあれだけ言っておきながら、何もできなかった。こんな恥ずかしい話、ほんとは書こうかどうかも迷ったけど、自分への戒めとして書いておくことにした。釣り人生最大の興奮にして最大の失態。私の失敗だらけの人生で、もう一度チャンスはあるのだろうか。
これから七色ダムへバス釣りに行く人には一言アドバイス。
七色ダムには1mのブラックバスがいます。ショックリーダーは50ld以上でFGノットを完璧に組んで挑んでください。
それからは何もする気が起きず、というか何もすることがなく、ただテントを設営してじっと焚火を見ていた。
あの夕暮れの巨大バス(?)を悔やみながら、ランチョンミートを炙って貪った。
9月11日
翌朝、目覚めてすぐあの岩盤を見に行ったが、すでにバスボートが張り付いていた。ここにいてもどうしようもないので、名残惜しいが和歌山に向け出発。
三重限定のカフェオレおいしい!!
池原ダムも通った。こちらは岸釣り不可なので、見るだけ。
池原にも世界記録バスいるんだろうな~!
今日も国道425号で紀伊半島を横断する。しばらく行くと物凄い酷道になった。
落ちたら終わりDEATH
崩落してるし・・・・
こんなストレートな標識みたことないぞ。
それでも途中の村で満タンに給油し、なんとか無事に紀伊半島横断完了。
暗くなりかけたころ、和歌山から大阪府に入る。本日はそこにあった道の駅で就寝。疲れた・・・・・
18/47都道府県到達