最近最も心を動かされた話について。
月曜夜7時からの報道発 ドキュメンタリー宣言。
先週は長田裕之と南田洋子夫妻の話。南田洋子のアルツハイマーと戦う夫婦の愛が描かれ20%を超える視聴率だったようです。
今回は、水泳でパラリンピック金メダルを目指す片腕と両足のない男性の話。
生まれたときから既に障害があり、それ故に両親は育児放棄という悲痛な状況から彼の人生はスタートします。
保育所に預けられて育つ中、彼の人生で初めての喜び、そして人生の中で奇跡の出会いにめぐり合うことになります。その保育所の所長であった女性です。彼女(彼は彼女をおばあちゃんとよびます)は彼を里子として、育てる決意をするのです。
彼は五体不満足です。でも、彼女は彼をそうは扱いません。あくまで、一人の人間として、彼が社会に立派に旅たっていけるようにすることが義務だといい、熱心に愛情を持って育てます。(いかん、書きながらうるうるしてくる・・・)
彼は、そんな素晴らしいおばあちゃんの愛の元、立派に育っていきます。
語弊を恐れずにいうと、彼は障害を負いながら決して後ろ向きでもなければ、ひねくれた性格でもありません。友人とも非常に仲良く接しています。また、水泳という競技に出会い、没頭します。そして、勉学も頑張ったのでしょう。名門早稲田大学に入学します。
大学進学に合わせ、おばあちゃんが彼の上京をホームで見送るシーンはこれまでの二人の時間を考えると非常に胸が打たれました。これから彼は一人で頑張って生きていく。
一層不便な生活なのに、彼の夢に向かって迷わずに飛び込んでいく。一度しかない人生、自分の置かれている状況に不平や不満を言わず(彼は「生まれたときからこうだった。しょうがない」と言います。)、前に進んでいく熱い人間。最高です。
さて、彼が大学に入り、成人を向かえ、おばあちゃんは、元々の予定通り、里子・里親の関係を解除します。でも親子以上の二人には、こんな書面でのことは関係がありません。我々の多くには母親がいます。父親もいます。二人とも我々を誰よりも愛し、ここまで育ててくれたかけがえのない人です。親孝行って言葉は、どうも堅苦しいですけど、したいときに親はなしってことばがあるように、日々の中でちょいちょい恩返ししたいですよね。(これは東京タワーを読んだ後も思いました。)
さて、話が飛んでますが、彼の夢に話を戻しましょう。
彼はアテネのパラリンピックに出場しました。決勝8位。
これでも素晴らしいのですが、早稲田大学進学後も熱心に水泳を続けた結果・・・なんと北京で金メダル!!
なんという話でしょうか。
ここで最後に涙したのが、昔を回想しながらずっとおばあちゃんが彼に「頑張れ!頑張れ!」っていってきたこと。保育所でで水泳をしているとき。小学校で徒競走をしているとき、そして、北京で彼の金メダルを応援しているとき・・・。よっしゃあと叫ぶ彼と、感動に泣くおばあちゃん。
最後に彼はおばあちゃんに金メダルをかけてあげました。
(終)