SLAMDUNK THE FIRSTのここが面白い | 146の小話

146の小話

146の小話

さて、


前回はあの期待に期待を重ね、

やっぱり期待を裏切らなかった

公開初日のことを思い出しながら

ネタバレは特になしで想いを綴った

スラダンの映画。


今回は、

僕の主観で、

スラムダンクザファーストの、

ここを見返したら面白いっていう点を、

擦り切れるほど読んだ漫画版などと重ねて

お話ししていこう。







◎カットされて残念だったところ


まず、前提として漫画と映画には限られた時間が違うため、どうしても山王戦を全部盛り込むことは不可能なのは僕も重々承知である。また、赤坊主からチビに主人公が変わっているため、神奈川予選などを踏まえない点があることは、分かっていつつ、でも個人的に残念だったところを上げていく。ただ、残念の後には、残ってよかったところや、追加されて良かったところを存分にあげていくので、残念な部分は、「わかるわかる」って共感してもらえる人がいれば嬉しいし、僕は井上雄彦先生が大好きだし、スラムダンクを愛してるがゆえ、漫画のこの描写が好きだったんよね。とあくまで肯定的に見てほしいと思います。映画への批判ではなく、あくまで、漫画版のここが最高!と思っていただきたい。







・ホワイトヘアードデビル



心の中で「来るぞ」って思ったけど来なかった。

サイヤ人になるとこ、CGでも見たかったな。


ハルコさん

今回はりょーちんだったため、ヒロインも俺のアヤちゃんだった。なので、ハルコさんの出番は少なめ。

名シーンも蘇らなかった。


でもあれだな。時代に合わせたのかもしれない。

同じ学校の者と言えど、まだマネージャーにもなっていないハルコサンや桜木軍団が簡単に全国大会のコートサイドには降りれない。それくらい、今の時代の人たちにとっては炎上ものだ。魚住も降りてきてないし。


あ、ちなみになんですが、


映画の中で隠れ魚住と隠れ海南、みんな見つけたかな?


気づいてない人は見つけてみてね。

(追記だけど、沢北の父ちゃんとかもいる。結構、色んな人いる)




・堂本監督の分析

後半からのゾーンプレスで20点、みたいなあの試合分析、意外と好きだったんだけどな。。。改めて試合を振り返るからこそ、この後のシーンが際立ったと勝手に思ってます。笑







・2年間も、、、待たせやがって

これは漫画版の色々な描写があってだからこそのメガネくんの名シーンだが、さすがに映画尺的にキツかったか。個人的には「がんばれ、、、」のシーンが木暮には残されてたから、まぁ、良しと。(メガネくん好きなのよ)





・ダンコ


ダンコ勝つ! 無かったなぁ。

まぁ、高校生の断固たる決意は時代に合わないか。




◎カットされてなくて良かったところ


続いては、映画化されてて良かったところを話していきましょう。少しでも共感してくれる人がいたら、、、というか共感してくれることでしょう!


・細かいギャグシーン


画像のシーンは違うが、漫画と違って、特に強調されることなく、【チャリで来た】シリーズが随所にあって良かった。あとは、ゴリとハイタッチして退場王が手を痛めてるシーンや、ギャグシーンではないが、ラストで審判が得点を認めるサインを出すところがあったりなど、セリフやアップにすることなく、静かに漫画版の細かいシーンを取り入れてるところは胸熱だったし、映画として、拘りつつ、良い意味でハショッてたのは完成度が高いと言わざるを得ない。ファンとしては堪らん。さすが、映画化の話が生まれて13年もかけて作られただけはある。





・石井と高嶋のセリフがあったこと





まぁ、100歩譲って石井は当然かも知れないが(湘北に入ってよかった)、Netflixで字幕付きで見てたら高嶋って出てきて、彼にセリフが用意されてたことに地味に嬉しさを覚えた。海南や翔陽、陵南や全国の名だたるプレイヤーたちのセリフがカットされている中、桜木軍団や三井寿応援団のセリフがあったことは嬉しいに限る。







・観客席でゲームをしている眼鏡の男の子

恐らく、お父さんに無理矢理連れてこられて、つまらなそうにゲームしている男の子が、試合にどんどん引き込まれていく。っていうのが漫画版にあったけど、映画にもしっかり出てきてた。意外と大事よね。さすがの映画化としか言いようがない。たぶん、作ってたメンバーも相当好きな人たちの精鋭たちだっただろう。そして流石、井上先生といったところだ。











◎新エピソードの唸ったところ


最後に、今回追加されたところで、なるほどなぁ。すごいなぁ。と個人的に思ったところを呟いていく。好きな人は皆んなそうだろうな。映画がザ・ファーストだった人で、これから漫画を見るよって人は、ここをポイントにみて欲しいし、そうじゃない人で、気づいてないポイントだったら、ハッってなってくれれば嬉しい。





・最後に赤木が流川にパスをした理由


リョータがみんなを集めて、キャプテンさながらに指示を出すシーン。


「流川を見てて」


嗚呼、だから赤木は流川にパスをしたんだ。


映画では、明らかに宮城がゴリに向かって顔で指示を出してるが、逆にマンガで振り返ると、そんなシーンは無い。これから、映画を見て漫画を読む人たちは、宮城がこれは指示を出したっていうのが当たり前の状態で、あの伝説の無音・無言シーンを見ると思うとトリハダが立つ。すげーよ井上先生。マンガをベースに、ここの追加シーンは元々考えてたんですか?あまりにも辻褄合わせが凄いとしか言いようがない。






・読切

これは予告が上がってから、色んな考察で出てきた話。どっから色んな語らない設定をクリエイター達は作っているんだろうなぁ。後付けであっても凄すぎる。神設定に神設定、って小学生みたいな言葉が並んじゃいます。









・リョータ登場前の入院


漫画版のリョータの初登場は、陵南との練習試合後である。とある理由で入院しており、まだ登場してなかったポイントガードの枠。これは、漫画版ではてっきり三井軍団との屋上ケンカでと思っていたが、たしかによく考えたら高校生の喧嘩でそんな入院沙汰は、みっちゃん、いくらなんでもバスケ部には戻ってこれねーや。


リョータの入院理由は、バイクの事故。なるほどなるほど。映画を観て、これも良設定というか、それを宮城の苦悩として描くのが凄いよ。うん。ほんとに。








・声を出せるリーダーになる


今回の映画の主人公は「りょーちん」こと、宮城リョータ。


回想シーンで宮城の1年次の赤木との練習のやりとりが流れる。


「声を出さんかぁ!」


と若かりしゴリに(2年前)叱られる宮城。ただ、成長したんだね。


このラストシーンに赤木が流川にパスをする理由になったシーン。ここに1年次の回想が効いてくる。いや、最高だよ。本当に、【映画】としても最高だよ。









最後に締めとして。


やっぱり最後の沢北との戦い(同じ2年生っていう設定を上手く入れ込みすぎ)。


また、CGから漫画に戻るラストシーン。


オープニングは、漫画の走り描きから始まり、


最後また漫画に戻る。




スラムダンクが漫画から始まり、


アニメになり、映画になった。


そして、最後に漫画の世界に戻っていく。


これは、新しい物語ではなく、


僕らが青春を感じた


あの漫画の続きなんだ。


と。


そんな風に感じました。








とにかく、


凄すぎる漫画です。映画です。


また、誰かと語り合いたいね。


ぜひお願いします。


それでは。