軽量客車の礎 ナハフ11 KATO vs マイクロエース | みぃちゃんず(鉄道部)

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ちょっと昔~現代の鉄道事情を実車や模型などを交えて。

10系軽量客車 ナハ10系のナハフ11です。

特急から普通列車まで各地で活躍していました。

現在は碓井鉄道文化村でナハフ11 1が保存されています。

近代型車両の礎となった10系客車はNゲージ完成品では2社から発売されました。

 

モデルはKATOの#5068 ナハフ11です。

随分前に購入したものですが、最近は単品発売がないようで・・・

窓の上下のウィンドウシル・ヘッダーが無くなって近代的な外観になりました。

 

車番はナハフ11 2019 です。

ベンチレーターは屋根と一体成型なのでメリハリがちょっと。

外観はナハフ10 と同じですが違いは室内が蛍光灯に変わっったぐらいですかね。

 

車掌室付近。台車はTR50で従来のTR47などよりも乗り心地が改善されています。

所属は「北オク」が印刷済みです。

 

車掌室は後方監視窓が両側に付いています。

オハフ50に通じるものがあります。

こちらサイドはテールライトも点灯します。

 

トイレ側はいつものようにテールライトはモールドで非点灯です。

気になる場合は自分で修正するといいですね。

(面倒なのでやってはいませんが)

 

さて、もう一社、ナハフ11の完成品を発売している(していた)メーカーがあります。

マイクロエースがその昔に販売していました。

当時はまだKATOから10系シリーズが発売されておらず重宝していた記憶があります。

 

KATOと同じく屋根はベンチレータと一体成型になっています。

塗装しなおしてウェザリングもしているのでかなりくたびれた感じになってしまいました。

逆にKATOのが綺麗すぎてあり得ないというか・・・

そんなことは置いといて、当時の製品としてはかなりの力作だったと思います。

車番はナハフ10 2010をGMのインレタで再現しています。

 

トイレ付近とTR50台車です。

台車の成型もそれなりに悪くはないです。

トイレ流し管が付いているのはマイクロエースだけで、KATOのほうはそのあたりは省略されています。

 

塗料がはみ出てたりして(自分が塗ったので)汚いですが、成型としては悪くないと思います。

KATOと同じくこちらの面がテールライト点灯です。

ステップなどのディティールはこちらのほうが濃いめですね。

 

KATOと同じくトイレ側テールライトは成型でダミーです。

クリアーレッドで色差しはしています。

貫通扉の中に見えているのは室内灯のユニットです。

 

両社の屋根です。車体長は同じです、ベンチレータ位置もほぼ同じ。

 

床下機器を比べてみますと。

KATOのはあっさりしています。必要最低限のものは付いていますが。

 

同じ角度からマイクロエースの床下機器を見てみます。

各種配管類も精密に再現されていて、気合い入れて作ったんだなと思わせます。

 

マイクロエースです。

 

KATOさんの場合。側面のサボ受けもありませんね。

 

台車の比較。KATOのほうは安定の造りで走行性能も問題ありません。

片やマイクロエースのほうは、台車がウィークポイントです。

 

台車の構造がTOMIXの旧タイプの集電と同じ(まるパクリ?)の構造です。車軸を上から押さえつけて走るので、走行抵抗の大きいこと。ほぼ引きずって走っているようなものですね。ということでKATO製品を購入してからずっと休車状態です。

 

ついでに車内も比較しておきます。

こちらはKATO。左が車掌室側でテールライトユニットが入っていますがON/OFFスイッチはまだありません。

 

こちらはマイクロエース。

同じく左が車掌室側でテールライトユニットが入っていますがON/OFFスイッチはありません。

光漏れを防ぐためか、テールライトユニット周りは黒く塗られています。

 

端っこの黄色いのは、マイクロエース純正品の室内灯ユニットです。

車端に電球をセットして導光材を屋根にセットし車内を明るくする方式はKATOとよく似ています。

ライトユニットの構造はKATOとは違い、独自の構造をしています。(別売り)

 

 

最後に比較用に両社製品の側面を並べてみます。

 

KATOはやっぱり安定の出来ですが、マイクロエースも悪くはないと思うのですが如何でしょうか。

 

残念ながら、どちらも単品では入手困難となっています。

台車が改良されればマイクロエースもいいんですけどね。

でも、これがもし単品で6000円とかで再発売されたら買いますか?

 

紀勢本線の普通列車に連結されていたのが懐かしいナハフ11でした。