今日は6月5日なので65の日とかで、EF65をネタにする方もいらっしゃると思いますが、ネタ被りはアレなんでキハ65で行って見ようかと思いました。
TOMIXの製品で見るキハ65です。
キハ58系では馬力が足りないということで、強力な500馬力のエンジンを1基搭載して山岳線区に投入されました。
(キハ58は180馬力×2エンジン)
本州、四国、九州で活躍。中央本線では急行アルプスで新宿まで乗り入れていました。
寒冷地仕様の500番台も作られましたが、東日本・東北方面には導入されなかったようで。
てなわけで、TOMIXのキハ65(500番台)は#92516きのくにセットに含まれている1両です。
国鉄時代のモデルなので国鉄急行色で外観もオリジナルのままとなっています。
急行アルプスのセットにも同じ500番台が含まれていました。
ユニット窓に折り戸の出入口。外観は12系にエンジン載せて運転台付けたみたいな。
500番台は急行アルプス用として松本運転所に配置されますが、後にアルプスが電車化(165系)されてしまいます。
そして余剰となった500番台は東海以西の西日本各地~九州、四国へ散らばることになります。
そして和歌山機関区に流れてきた500番台はきのくにに組み込まれて活躍します。
自車を含めて3両分の冷房電源用のエンジンを積んでいるので冷房化率の向上に貢献します。
東日本よりも西日本の冷房化を推進したかったということですね。
登場時から冷房を搭載していたので、キハ58のようなベンチレータは設置されておらずスッキリした屋根上です。
屋根もキハ58系の張り上げ屋根ではなく普通の屋根になっているので編成中でも目立ちます。
キハ65の特徴。折り戸になった乗降扉(後々ローカル輸送では使い勝手が悪いということに)。
空気バネ台車はDT39/TR218でキハ58と比べて乗り心地が向上しています。
オリジナル車はキハ58系と同じボックスシートになっています。
シートピッチは12系と同じでキハ58系よりやや広めです。
500馬力のエンジン、DML30HSDを1台搭載。
0番台と500番台の違いは、タイフォンが寒冷地用のシャッターが付いてるぐらいでほぼ同じです。
床下機器も寒冷地用の装備があったのかも知れませんが模型的には0番台も同じです。
ちなみに500番台の単品発売はありませんでした。
車端いっぱいまで客室でトイレ設備はありません。
キハ58系との混結が前提だったのでトイレはキハ58系頼りです。キハ65だけで編成されることは国鉄時代は無かったので。
JR化後のエーデル車などはキハ65系だけの編成となったのでトイレ設置工事がされました。
貫通扉も無かったんですねえ・・・
こちらは0番台、JR化後の急行砂丘に組み込まれていたキハ65です。
塗装も変更されイメージアップを図っていますが、この塗装は好みが分れるところかなと思います。(鉄道ファン的に)
0番台にはタイフォンにシャッターがなくスリット式のカバーです。
鳥取に配置され、岡山~鳥取間を走りましたが、砂丘の廃止と共にキハ65は廃車となりました。
砂丘で使われていた同僚のキハ58系は岡山に転じて岡山~津山間の急行つやまとして生き残りました。
(JRで最後まで残った定期昼行急行列車がつやまでした)
砂丘になった時にキハ58系含めリクライニングシート化されているので、窓と座席の配置がズレています。
車内のアコモは改造されましたが、エンジン等の駆動系はそのままでリニューアルされず。
キハ58は改番されて7200番台となったのに、キハ65は0番台のままでした。
ただ形式番号の位置が車体中央から車端部に移動しています。
ドアの運転席寄り窓は鉄板で塞がれています。砂丘はタブレットを使っていたのでガラス破損防止のためですね。
(模型的にはガラスに色を塗ってるだけ)
車内にはリクライニングシートが並びます。
妻板はアイボリーかと思いきやグリーンです。
そして快速みえのキハ65は5000番台でJR東海車です。(品番:92062)
細かいことを言うと5000番台は元が500番台なので、0番台の車体そのままのこれは違います。
キハ58系のカラバリとして比較的早くに発売された製品で、当時はまだ500番台の製品はありませんでした。
今ほど個体差の再現にうるさくなかった時代なので特に問題はなかったかと。
その後のかすがのセットではキハ65 3000番台が正しい車体形状(500番台改)になっていました。
アイボリーにオレンジ帯のJR東海カラーも似合っています。
床下もグレーで統一感あります。
JRマークは後付けですが、ちょっと大きかったようで・・・
5000番台は110km/h対応で台車も改良(C-DT39C)されていますがそこは見なかったことに。
塗装が違うと随分イメージが変わりますね。
5000番台もリクライニングシートに代わっているので窓とシートの位置が合っていません。
模型的には色変えただけなんで。
色は違うけど砂丘と同じ座席部品な気がする・・・
で、3両のキハ65を並べるとTOMIXのキハ65の歴史が分かります。
下から古い順で、みえ、砂丘、きのくに。
みえ=旧集電車輪、旧TNカプラー
砂丘=新集電車輪、旧TNカプラー
きのくに=新集電車輪、SPタイプTNカプラー
3種のお顔を並べてみますと。
きのくにから新タイプのライトケース・方向幕になっています。
運転台はシースルーになりました。
ということで、キハ65をTOMIXで少し振り返ってみました。
JR四国やJR九州にもキハ65はありましたが、残念ながら我が家にはありませんのでご紹介できません。
最後まで営業していたのがJR九州のキハ65で、2013年でした。
現存するキハ65は四国鉄道文化館で保存されている34番だけです。
JR西日本のエーデルシリーズや、JR九州でも各種ジョイフルトレインに改造された車両もたくさんありました。
大馬力ゆえに重宝されていたんでしょうね。
<スハフ12とキハ65の比較>
キハ65が発売される前、12系からキハ65を作ろうとした人もいるのでは?