模型では特定列車の再現やディティールアップには欠かせないトレインマークやヘッドマーク、サボなどのステッカーやインレタなど。
製品に添付されているものや、メーカーからオプションパーツで発売されているもの、サードパーティから発売されているものなど様々ありますね。
1枚に色んな種類が入っていて、全部使い切ることなく糊が乾いたり賞味期限切れになって捨ててしまうこともあるんじゃないでしょうか。
もうちょっと少量単位で発売してくれたら無駄にならなくていいと思うのですが、売る側の都合としてもそれはなかなか難しいのでしょうね。
さて、トレインマークのステッカーです。
TOMIXの何年前でしょうかね。
トレインマークセットBです。
「上級者向け」と書かれていますが、当時は初心者の私が使っていたのですが、切ったり貼ったりが難しいので、そういう意味では上級者向けかな。
このシールの言う上級者の定義がよく分かりませんでした。
ガイドラインも何もないので形通りに切り抜くのが至難の技。
当時製品化されていた181系気動車や客車では14系、24系のトレインマークが入っています。
写真はキハ181系の「いそかぜ」です。絵の再現クオリティーが当時の水準ですが充分雰囲気は伝わります。
他には「おき」「あさしお」「はまかぜ」「まつかぜ」「しおかぜ」「南風」
当時走っていた列車名が再現されています。
このステッカーは厚手の粘着シートで光を通しません。(この頃の製品はだいたいそうです)
TOMIX製品のステッカーは全体的に粘着力が弱くてすぐに剥がれてしまうのが欠点で、ホームなどのステッカーも同じ材質で、放置しておくと剥がれて酷いことになっていました。
ほかには24系用で、「ゆうづる」「あけぼの」「富士」「なは」「彗星」「つるぎ」「出羽」
14系用で「あかつき」「明星」「銀河」「踊り子」ここまではいいとして、「天北」「宗谷」「ニセコ」が入っていました。
当時は北海道用の14系500番台は発売の予定もなく、0番台でお茶を濁していた感じでした。
それでも14系寝台車と14系座席車を混結してDE10で牽引して「宗谷」や「天北」で遊んだものです。
まだまだ製品の種類も少なくて、それでも工夫してNゲージを楽しんでいたおおらかな時代でした。
もちろん、改造して14系500番台を作っていた人の記事を目にすることもありましたが。
まあ細かいことを気にしなければ、本州用北海道用区別なく使えるほうが遊びの幅が広がるので、そういう考えも受け入れられる緩い時代ではありました。
で、そのトレインマークシールを貼り付けたキハ181「おき」です。
貼り付けて10年以上は経っています。辛うじてまだ貼りついていますが、シールが反って中央部分が浮き上がっています。
そろそろ貼り代え時かなーと思っています。
14系の「天北」のシールです。
微妙に枠とマークの位置がずれているのが当時のクオリティ。
急行「天北」は今は亡き天北線経由で稚内へ向かっていました。
同じく14系の急行「宗谷」は宗谷岬をモチーフにしたトレインマークでした。
こちらは宗谷本線経由で稚内へ向かっていました。
写真がピンボケなのか原版がぼけているのか・・・
結局、このトレインマークセットはどのぐらいの期間発売されていたのかは記憶にないのですが、14系や24系は後に内貼りのシールに変更されて透過性も格段に良くなりました。
近年のキハ181系の製品は持っていないのでどのようなトレインマークシールが添付されているのかは分かりませんけれど。
181系は構造上、内貼りが難しいのでこの製品と同じように外からシールを貼るタイプじゃないかと思います。
今となっては、どんずばりの列車名の製品が増えたこと、現代の特急はトレインマークの表示すらなくなりつつあること、それにシールでなくKATO製品のようなトレインマーク変換装置を装備した製品や、TOMIXのようにヘッドマークがシールでなくパーツとして同梱されるなど、模型業界でのトレインマークの再現方法も変わりつつあるのかなと思います。
しかしながら、特定列車の製品を購入しつつも他の列車を再現したいなど、シールの需要もそれなりにはあるようで、こういう時はサードパーティ製品の出番ですね。
大手メーカーが再現しないようなレアなトレインマークなどの製品化などでもサードパーティ製品は無くてはならない存在だと思いますね。
なんだか今回は文字ばかりになってしまいました。
また機会があればトレインマークやサボのお話でもと思います。
祝:北陸新幹線敦賀開業!