スハ43系と言えば戦後に急行用客車として製造され、国鉄末期まで活躍しました。今でもイベント列車用として残っているものもあります。
蒸気機関車から電気機関車、ディーゼル機関車まで国鉄時代の機関車なら一部を除いて組み合わせOKな模型的にも様々な遊び方ができる便利な車両です。
北海道から九州・四国まで全国各地でその姿を見ることができました。
そんなスハ43系の中で今回は代表的な緩急車スハフ42にスポットを当ててみたいと思います。
スハ43系はTOMIXとKATO、そしてマイクロエースから発売されています。
手元にTOMIXとKATOのスハフ42がありますので比べてみました。
ブルーがKATOのスハフ42(5134-2)単品
茶色がTOMIXのスハフ42(92829 JR旧型客車(高崎車両センター))セット ※中古車をバラで購入。
TOMIXはJR仕様で原型から改造されている部分もあります。
KATOのものはカプラーをKATOカプラーに交換しています。
両社とも車掌室側のテールライトが点灯する仕様です。
(ON/OFFスイッチ付き)
非車掌室側です。TOMIXのテールライトは点灯しませんがライトのレンズは入れられて実感的です。
片やKATOはモールドでテールライトを表現しており、色も入っていません。
側面を比較してみます。
KATOの製品は別売りのメークアップパーツを使ってアルミサッシに変更しています。(現在売り切れのようです)
ドアは製品状態でHゴムのドアが装備されています。(変更不可)
メークアップパーツのおかげでサッシの色入れ作業から解放されて楽になりました。
トイレ窓は原型です。
TOMIXの製品は近代化改装車を茶色に塗ったJR仕様になっています。
車掌室側のドアはHゴム、トイレ側のドアは2段Hゴムになっています。TOMIXの製品は別売りのドアパーツでHゴム(大・小)に変更可能ですが、この製品は製品状態で上記Hゴム装備です。
ちなみにトイレ窓もHゴム化されています。
ベンチレータはどちらも別付けになっています。
KATOの旧製品は屋根と一体のベンチレータになっていました。
車番はスハフ42 2259が印刷済み。所属は「南シナ」です。
KATOのサイトでは「東シナ」となっていますが謎です。
TOMIXはこの製品ではベンチレータが黒に塗られています。
三等表示もJR東日本のイベント列車仕様です。現役時代にするなら三等マークは消さないといけませんね。
車番はスハフ42 2173ですが所属標記が印刷されていません。
自分でインレタで入れる必要がありますね。
デッキ部ですが、KATOはデッキ手すりのモールドがあります。KATOの旧製品にはデッキ手すりはありませんでした。
昔はデッキに穴開けて真鍮線で手すりを自作したりしてましたけど。
このあたりの精密さはKATOのアドバンテージです。
TOMIXはデッキ手すりのモールドがありません。
ドアパーツの交換を考慮して付けていないのか、あるいは最初から付ける気が無かったのかは分かりませんが。
43系に限らずTOMIXの旧型客車は全てデッキの手すりがありません。
ドアの交換が簡単なのと、車体マウントのTNカプラーが装備できるのはTOMIXのアドバンテージです。
車掌室側に無線アンテナを取り付けるためのパーツが別添されています。
屋根を真上から見た図です、左が車掌室側。
TOMIXのほうが1㎜ぐらいボディーが長い??
ベンチレータ位置はピッタリ一致していますね。
床下の造形はほぼ同じです、細かいとこを指摘しなければ。
どっちが正確なのかもよく分かりませんし模型として楽しめればいいです。
テールライトのON/OFFスイッチの位置がTOMIXは台車の付け根あたり、KATOは台車から離れた車体中央寄りにあります。
台車はどちらもTR47です。
TOMIXのスハフ42は近代化改装車でブルーに塗替えてKATOのに混ぜて使おうと思っていますが、未だに塗替えをサボっています。
旧型客車の運用終了後、綾部駅に集められたうちの1両のスハフ42です。
写真の撮り方が悪いのか、車番が消えかかっていたのか。
車番を控えていなかったのですが・・・
最後までご覧いただきありがとうございます。