がんばって記録しよう!

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育児その他の記録

これは先週末に観た映画なので細かいところは忘れてしまったが、内容的には白血病の姉を助けるために生まれてきた妹が臓器移植を拒否して親を訴える話だった。

ティーンエイジャーが臓器移植を拒否するために弁護士のもとを訪ねるというのは日本ではちょっと考えにくいシチュエーションだが、実際は妹の意志ではなかったことと、母親が元弁護士だったことで納得できた。弁護士というキャリアを自分のために捨ててしまった母親に、もう一度法廷に立って自分以外の世界も見てほしいという姉の思いも少しだけあったのかもしれない。


観終わってから実話を基にした映画だったと知った。現実では姉妹2人とも生存しているとのことで、それを知ってとても嬉しかった。だが、病気の家族を救う目的で子供を出産することについて、当時かなり議論になったらしい。

本当に難しい問題だが、家族に病人がいると心が安まらないし、治る希望があるならそれに賭けてみたい気持ちはとても理解できる。

カズオ・イシグロの「私を離さないで」を思い出すテーマが含まれていたが、この映画は明るい面も描かれており、終わり方もただ悲しいだけでなくて良かった思う。姉が素敵な恋愛をしたことも気持ち的に救われた。

最近次男がホラーものを観たがっているので、その流れで子供と一緒に観た。

本当は次男はリングを観たがったのだが、対象が13歳以上になっているし、私も昔レイトショーで観て、帰ってきてから一人でトイレに行くのが本当に怖かったので、ホラーコメディになっているこちらにした。


すごく観たかったわけではないので、途中ウトウト…。コメディというほどおちゃらけではなく、ホラーとしてはチョッピリ怖いシーンがあるくらい。

パロディ的なので、リングシリーズを何度も観ている人は笑えるかも。

最後はほんわかしていて良かった。旦那は最後だけちょっとみて、「ある意味怖い」と言っていたが。ネット社会に呪いのビデオがあったなら…という発想の映画だった。


リング三部作は当時小説で読んでみたが、ループまでいくと理解が追いつかなくて内容をほとんど覚えていない。全部読むとホラー的な怖さは薄まったが、映画の再視聴はやはり勇気が要る。

確か高橋克典さんが主演のドラマ版もあって、そっちの方が原作に近かったような気がする。

この映画を観てもう一度リングを観たいと思ってしまったけど…、いや、やっぱり映像で観たらトイレが怖くなりそう…。


人間って、人って、自分って何なのだろう…と考えてしまう映画だった。

自分の旦那さんだった人が本当は誰だったのかがわかった後に「知らなくても良いことだったのかもしれない。私が彼を好きになって、子供が生まれて、生活してきたことは事実なのだから。」という主旨のセリフは、作り手側の思いが集約されている気がした。

でも、調べたことでその境地に達することができたのではないか、とも思う。

調査結果がまた違ったものだったら、穏やかな気持ちになれたか…自分だったらわからない。

母親と長男のセリフのやり取りが秀逸で涙が出た。


最後はハッピーエンドでさらっと終わらせてくれた方がきれいな気持ちで観終えることができたので、私としてはそのほうが良かったかなぁ…。

終わり方をあの形にしたのはどういう意図だったのだろう。

弁護士がなぜ「ある男」に惹かれてしまったのかの理由、自分も自分以外の別の人間として生きたいという願望があったことを伝える場面になっているような気はする。でも、これがなくてもそれ以外の場面で十分伝わってきていた。

何か他に意図があるのか?

私は2度と会うこともない人に願望を話していただけだと思っていたが、本当になりすましてる?


弁護士の奥さんのスマホのところあたりから最後部分がモヤモヤの原因になっている。

原作があるようなので、読んでみたい。