迷える声(仮)3 | Fallen angel whiteVampire

Fallen angel whiteVampire

あたしが感じたことの記録
♡Ⅴ盤,お酒,カラオケ,料理♡
十人十色我が道を貫いて生きていく。

(一体なんなんだ?あの鳥は)
疑問だらけでその白い鳥とにらみ合いっこしていた。


ガラ


ドアが開いた音がした。

「意識が戻ったみたいだね。」
 と入ってきたのは医者だった。

「えっ。あっはい。」
 輝は軽く会釈しながら言った。

「しかし、鳥をかばるなんて動物好きなんだね。」
 ニコニコしながら医者は言った。

(別に俺は…)
 と心の中でムスッとしていた。

「とりあえず、明日脳の検査するから、今日は入院ね。」

(げっ…)

 実は俺は入院が大の苦手だ。
なぜならば・・・。
夜のトイレが怖いからだっ!

 だって見回りの看護師さん達しか居ないし
そのライトが余計に怖いし…。
考えるだけで汗だくの気分だせ

と独りで色んなシチュエーションを考えていた輝であった。

 

 

 

そして、あっという間に大嫌いな夜が来た。
何故、病院というものは、22時に消灯してしまうのだろーか・・・・。

(別に監査なんてしなくてもいのに・・・。)
そんな事を考えながら、音楽を聴いていた。

輝の部屋は6人部屋だった。
だから、いろんな人が居た。
うめき声をあげている老人、いびきをかいて
ぐーすか寝ている男性。

(いいよなー夜にあんなにのんきに寝てられて)

その男性を見ながら外を観た。
そこにはまだ、笑った様な顔でこちらを観ていた。

月の光だけでも真っ白で凛とした顔がわかる。

ある意味気持ち悪いぐらいにはっきりと・・・。