おはようございます〜♪
運動不足って怖いですね。まだ10代なのに朝起きて腰痛がするってちょっとまずいですよね(汗)
喫煙に変わる生活習慣病の新たな要因として「座りすぎ」が挙げられるほど、座っている姿勢って結構体に負担がかかってるらしいです。僕は休みの日、ほぼ座ってパソコンの前にへばりついてますから(笑)典型的な悪い例ですよね〜...。
と最近自覚しまして、ストレッチや運動を初めた結果が、寝起きの腰痛に繋がったらしいです。
体力つけないとな〜...。
というぼやきでした。( ̄∀ ̄;;)
さてさて、今回のToday's Music(「今更だけどこのコーナー名ダサくね?笑」と思い始めた今日この頃)ですが...
我が憧れの、プログレッシブ・ロックの王様、キングクリムゾンです♪
キングクリムゾンは「解散と結成」を繰り返すバンドでして、時期によってメンバーが全く異なり、付随して音楽性も違うものになっています。
なかでも1972年末〜1974年にかけてのキングクリムゾンはある意味「究極のロック」を形作ったとも言える、即興演奏のセンスが光る凄まじい演奏が特徴的。
今回はそんな時期に発表されたアルバムに迫りたいと思います!!(どこぞのドキュメンタリー風?笑
1973年発表/King Crimson
『Larks' Tongues In Aspic』(邦題 : 太陽と戦慄)
***** List *****
1 . Larks' Tongues In Aspic Part One
2 . Book Of Saturday
3 . Exiles
4 . Easy Money
5 . The Talking Drum
6 . Larks' Tongues In Aspic Part Two
*************
このアルバム、本当に「凄まじい」の一言に尽きます。
初めて聴いた時の衝撃は今でも覚えています。
僕はこのアルバムを聴いてクリムゾンにはまっていきました。15枚組の「太陽と戦慄 コレクターズボックス」という1万円強のとんでもない音源集(スタジオセッション、ライブ、未発表テイク集等、アルバムにまつわる音源を結集させたような代物...!)があるんですが、それを買ってしまう程...。そのボックスセットもいずれ記事にできればなぁと思っています。
まず、メンバーについてですが
右から
ジョン・ウェットン : ベース/ボーカル
デヴィッド・クロス : ヴァイオリン/ヴィオラ/メロトロン
ロバート・フリップ : ギター/メロトロン
ビル・ブラッフォード : ドラム
ジェイミー・ミューア : パーカッション/その他
のクインテット体制です。
参加メンバーは、ロック好きが見ればわかると思いますが、これでもか!という程のテクニシャンが集まっています。コレ以上にない布陣ですね。
「ギター/ベース/ドラム」の骨組みに加え、ヴァイオリンとパーカッションが音に彩りを与えています。
一曲目の「Larks' Tongues In Aspic Part One」からフルスロットル。
カリンバの静かで美しいメロディーが延々と続く冒頭、ふとカリンバの音が消えたかと思うと、不穏なヴァイオリンが響き始め、ディストーションを効かせたギターが唸り、ベースがのたうち、パーカッションが豪雨のように暴れ始め...
13分の演奏ですが、一切緊張感が途切れることがないのがスゴイ。
初めて聴いた時、その美しさを感じるイントロから「あぁ〜癒し系のアルバムだな〜♪」と思って呑気に構えていたら、「...絶対に何かおこる!!!」と思ってしまうほど(笑)の扇情的なヴァイオリンが入ってきて...と上記したようなとんでもない演奏が繰り広げられるのに開いた口が塞がらりませんでした。展開が予想外すぎる。
もともとインプロヴィゼーション(即興演奏)で演奏されたフレーズを寄せ集めて作られたコラージュ的作品だったようですが、「構築7割、即興3割」の聴いたことのない音世界で、ただただ聴き入ってしまいます。
パーカッションで参加しているジェイミー・ミューア氏。
このアルバムでの彼のプレイはもう素晴らしいという言葉さえ安っぽく思えてしまうほど究極の「即興パーカッション」を披露しています。
あらゆるものを楽器として使い(鉄板、濡れ雑巾、枯れ葉など!)、水墨画のような、深く複雑かつ立体的な味わい深い音を生み出しています。
もともとフリージャズのミュージシャンとして、デレク・ベイリー主将の「COMPANY」で活動していたミューアの才能、面目躍如と言った所。
そして後年、デレク・ベイリーとのデュオ作品として「ダート・ドラッグ」という作品を発表しているんですが...これについても後で記事にしたいですね〜。
閑話休題...。
二曲目の「Book Of Saturday」や三曲目「Exiles」はクリムゾンお得意の叙情的な曲。
叙情的と言っても、どちらもビターでメランコリーな味わい。個人的には「Exiles」のイントロの東洋的かつ、邪悪で呪術的な雰囲気が凄く好み。あの異国に迷い込んでしまったような独特な世界観はこの曲ならではのものです。
四曲目の「Easy Money」はオダギリジョー出演のトヨタのCMで使われた曲なので、聴いたことある方も多いと思います。
間奏の即興演奏におけるミューアのプレイが光ります。アッパーなベースを鳴らしまくるウェットンも良いですね!! フリップの即興ギターも見どころ。
ラストに近づいていきます...。
「The Talking Drum」では風音からミューアによるパーカッションソロが始まり、ベースとドラムがリズムを刻み、ギターとヴァイオリンが怪しく絡み合います。
初めは静かな印象なんですが、どんどんテンションが高まっていき各楽器のぶつかり合いのような激しい演奏に変化。
ラストはギターとヴァイオリンの金切り音で終了、そして間髪入れずに「Larks' Tongues In Aspic Part Two」がスタート。
この流れ、ロック史上最も格好良いものの一つだと思います。
「The Talking Drum」の緩やかなクレッシェンドが最高潮に達したその瞬間に「Larks' Tongues In Aspic Part Two」になだれ込んでいく...。
アルバム中の白眉とも言えるポイントです。
そして最終曲「Larks' Tongues In Aspic Part Two」は、攻撃的とも言えるギターのリフでスタート。
7分間、そのリフが穏やかになったり攻撃的になったり、表情を変えながら演奏が進んでいきます。
そして最後はやはりギター、ドラム、ベースが憑かれたように暴れまくり、最大の盛り上がりをみせた後、幕を下ろします。
全体的にみてパーカッションがフィーチャーされた作品で、ミューアの即興演奏が最も印象に残ります。
クロスの枯れた音色のシブすぎるヴァイオリンも素敵。
勿論、フリップの超絶ギターや力強いウェットンのベース、変拍子を難なく熟すブラッフォードの完成されたテクニック&表現力も見どころ。
アルバム通してシームレスな作品になっていて、6曲に分かれてはいるけれど「全てを通して1つの作品」とも言えるコンセプト色の強い作品でもあります。
ジャケットアートの怪しげな雰囲気もこのアルバムぴったりですね。「太陽の中の月。意味ありげな表情。明るい黄色と冷めた青...」シンプルなジャケットですが、インパクトは抜群ですね。
フリーキー&メランコリー。
静と動の緩急が引き立つ構成と、ロックにおける「即興」の重要性を提示した、キングクリムゾンの代表作。
このアルバム発表後、パーカッションのミューアは仏道修行に勤しむため(!)バンドを脱退。
最強の布陣はこのアルバム1枚で終わってしまいます...。
74年の解散までにあと2枚(超傑作の)アルバムを発表しています。
それもいつか記事に出来れば嬉しいです♪
こんな長文を最後まで読んでくださった方、ありがとうございましたm(__)m
2018.2.27 written by masato