マルちゃん QTTA コクしょうゆ味 | ただいま考え中!

マルちゃん QTTA コクしょうゆ味

「マルちゃん QTTA コクしょうゆ味」

 

 

推奨調理時間 熱湯3分 内容量 78g(めん66g) 341kcal 食塩相当量 4.3g

ラードの香ばしい風味がするつやもち製法の麺に、香辛料でアクセントをつけたコクのあるしょうゆスープ。

マルちゃんの縦型カップ麺QTTA(クッタ)シリーズのコクしょうゆ味を紹介します。
このシリーズは2017年に新ブランドとしてスタートし、今回紹介するコクしょうゆ味の現行販売品は2023年9月にリニューアルされたものです。
QTTAシリーズは食べた後「くった~」とひと息ついてもらいたい。ひと息ついたあと、ちょっとだけ前向きな気持ちになってもらいたい。そんな想いから生まれたシリーズです。
2024年7月現在メーカーのブランドサイトで紹介されている商品ラインナップはシーフード味、コク味噌味、サワークリームオニオン味、トマトクリーム味、豚キムチ味とこのコクしょうゆ味の計6種類にREDガーリックマヨ味とGREENスモーキーマヨ味が加わり8種類のラインナップになりました。
このコクしょうゆ味はつやもち製法によるなめらかで弾力があり、ラードを使用した油で揚げた香ばしい風味の麺とチキンとポークの旨みをベースに、ガーリック、白胡椒、黒胡椒をアクセントとした、スモーク感と厚みある味わいのしょうゆ味がセールスポイントの一杯です。

カップの中には麺、スープの素、かやくがセットされた縦型カップ麺の基本スタイルです。
麺は縦型カップ麺のヌードルタイプの商品によくあるスナック感のある麺ではなく、一般的な軽く縮れのついた麺に見えます。
麺のスタイルが他のヌードル系の商品とかなり違うのは独自性を発揮しているポイントといえそうですが、かやくの構成は醤油味ヌードルのイメージを大きく外さないようなものになっています。
ここにお湯を注ぎ3分で出来上がります。

出来上がりはこのような感じになりました。
3分経過後ふたを開け、表面を軽く整える程度でその他はほぼ手を加えない状態で撮影しました。
実際食べる前にはしっかり麺をほぐし、スープをよくなじませています。

麺は小麦粉(国内製造)、植物油脂、精製ラード、でん粉、食塩、植物性たん白、砂糖、しょうゆ、チキンエキス、卵白などを配合した油揚げタイプの軽くちちれがついた麺てす。
いわゆるヌードルタイプの麺とはビジュアルが異なる麺は、つやもち製法と称するマルちゃんの独自製法で作られています。
3分仕上げでほどよい感じのかたさに仕上がり、縮れも軽くついていることでスープも適度に絡みます。
スープのフレーバーごとに麺の仕様を変えているようで、ラードを使用した油で揚げた香ばしい風味を感じることができます。
なめらかさともちもち感のある麺は旨みのあるスープと絡みつつ飽きることなく食べ進んでいけます。
麺量は66gと他社の大人気ブランドのしょうゆ味のヌードルの麺量よりは気持ち程度多めに設定されており、麺のスタイルは独自性を追求していながらもいろんな所でライバルをちらちらと意識しているような感じもします。

スープはポークエキス、しょうゆ、砂糖、チキンエキス、香辛料、ゼラチン、粉末野菜、食塩、酵母エキス、香味油脂、たん白加水分解物などを合わせた醤油味仕立てです。
チキンとポークの旨みをベースに、ガーリック、白胡椒、黒胡椒をアクセントとした、スモーク感と厚みある味わいのしょうゆ味スープは、このバージョンでリニューアルされており、スモークフレーバーが加わりロースト感や醤油感等がさらにアップしており深みとコクのある香り高い味わいに磨きがかかりました。
スープの色は他の醤油味ヌードル商品と比べて薄いようにも見えますが、麺に含まれるラードの成分がしみ出しておりコクとうまみがしっかりと感じられるおいしいスープに仕上がっています。

かやくは味付豚肉、卵、えび、ねぎです。
かやくの構成はやはりあの有名なヌードルを意識したかのような構成です。
麺では個性を出しているだけにかやくもちょっと独自性を打ち出してもよさそうな気もしますが、ヌードルタイプのしょうゆ味縦型カップ麺のイメージがある程度確立されていそうなのでやはり冒険は難しいのかもしれません。
かやくの量感はメーカーのトップブランドの商品としては若干寂しげな感もありますが、かやくの大きさはほどよい感じです。

まだ比較的新しいブランドなので独自性のあるイメージを作りながら、ロングセラーの有名なあの商品をどうしても意識せざるを得ない部分とのバランスを保つのは大変だと感じます。
QTTAシリーズもある程度ブランドイメージができつつなる中で、どうしてもこれでなくてはというお客さんを育てることが大事な時期に差し掛かってきています。
市場での存在感も今一つな感がありますが、着々と進化を続けている一杯です。
ごちそうさまでした。

QTTAシリーズの独自の魅力づくりをしようとする方向性は見えますが、どこかで有名ブランド品を意識している部分も見え隠れした一杯です。
マルちゃんの縦型カップ麺のトップブランドのイメージを確立させながら、ある程度市場が出来上がっている中でライバル商品に負けないシリーズづくりに努力を続けています。
このシリーズでは定番のしょうゆ味やシーフードのほかは他社製品にないようなフレーバーのものもラインナップに加えており、他のシリーズにない魅力を発信し続けています。
スーパーやコンビニの売場での取り扱い状況は他社の人気商品には押され気味なイメージは否めませんが、たまにはこれにしてみようかなと思わせてくれる一杯です。
何度か食べているうちに、また食べたくなってくる。そんな一杯です。
ごちそうさまでした。