マルちゃん 麺之助 小えび天そば | ただいま考え中!

マルちゃん 麺之助 小えび天そば

「マルちゃん 麺之助 小えび天そば」

推奨調理時間 熱湯3分 内容量 75g(めん63g) 332kcal 食塩相当量 5.0g

2023年9月に発売されたマルちゃんのお手頃価格の新カップ麺ブランド、麺之助シリーズの一杯を紹介します。
麺之助シリーズは、笑顔になるおいしさでみんなをお助けしたというコンセプトのもとに誕生し、これでいいやではなくこれがいいと感じられるカップ麺を目指すブランドです。
麺之助シリーズはブランド発足時から丼型カップ麺や縦型カップ、さらにはカップ焼そばにいたるまで幅広いラインナップが揃っています。
今回はその幅広いラインナップの中から丼型カップ麺の小えび天そばを紹介します。
この一杯は鰹節のだしを利かせた風味豊かなつゆとなめらかなそばがセールスポイントの一杯です。
マルちゃんのカップそばの主力ブランドである緑のたぬきでは販売地域別に4種類の味付の違う商品がありますが、この商品は全国同一仕様での販売となっています。

カップの中には先入れ式の粉末スープの小袋と先入れ式のかやくの小袋が入っています。
同社のカップ天そばの緑のたぬきシリーズに使用されている粉末スープには七味唐辛子が付属していますが、この商品ではシンプルに粉末スープのみです。

粉末スープの小袋を取り出した後のカップの中の様子です。
麺のブロックが入っています。麺は軽く縮れのついた感じで角ばったスタイルです。
スープの小袋を加えるとお湯を注ぐ前からすこしいい香りが漂ってくるので、出来上がりが楽しみになってきます。
次にかやくの小袋を加え、お湯を注いで3分で出来上がります。


出来上がりはこのような感じになりました。
3分経過後ふたを開けて天ぷらが崩れないように軽く麺をほぐしながらある程度スープをなじませた状態で撮影しました。
実際食べる前にはしっかり麺をほぐしてよくスープをなじませています。

麺は小麦粉(国内製造)、そば粉、植物油脂、植物性たん白、食塩、とろろ芋、卵白などを合わせた油揚げタイプの中細程度の太さのそばです。
この成分構成は緑のたぬきの麺と同じですが配合は異なる可能性があるので全く同じ麺ではない可能性はありますが、和庵の天ぷらそばとも成分構成は同じでなので麺のイメージは今までと変わらないものと思われます。
3分で程よい感じのかたさに仕上がり、軽く縮れがついた感じの麺はざらつきが少なくなめらかな口当たりで、3分でほどよいかたさに仕上がります。
麺量は63gとレギュラーサイズの丼型カップ麺には珍しいキリのあまりよくない数字で緑のたぬきに比べると9g(緑のたぬき比で12.5%減)も少なくなっています。
実際食べるとそこまで意識しないかもしれませんが、数字で見ると結構な差があるものだと思わされます。

かやくは小えびてんぷら、卵です。
スープの中に含まれるわかめやねぎも実質的にはかやくの一部と考えてよいと思いますが、スープの袋に含まれているので成分的にはスープに分類されています。
小えび天ぷら、たまご、わかめ、ねぎが彩りよくちりばめられていますが全体的に細かい具材になっているため一枚物のしっかりした大きなかき揚げタイプの小えび天ぷらが入っていた和庵シリーズの商品と違って、ビジュアル的な具材のパワーが一気にダウンしてしまった感は否めません。
ライバル商品として比較対象と考えられる日清のあっさりおだしがおいしいどん兵衛と比較したときに大きなアピールポイントになっていた一枚物のかき揚げ風天ぷらを捨て去って、かやく構成やかやくのボリューム感までライバルに寄せたような作りに転換したのはある意味残念な感じがします。
それだけ原材料価格などの高騰が進みお手頃価格の維持が困難になってきたのでしょうか?
大きなかき揚げ風えび天ぷらのボリューム感はなくなってしまいましたが、いろんなかやくを楽しめるのはこの一杯の特徴的なポイントだと思います。

スープは砂糖、食塩、しょうゆ、たん白加水分解物、粉末かつおぶし、わかめ、ねぎ、香辛料、香味油脂、豚脂などを合わせた醤油味仕立てです。
和庵シリーズの時と成分構成は大筋で変化はないものの、かつおエキスが粉末かつおぶしに変わっているほか、かやくに分類されそうなわかめもこの小袋に入っているためスープに分類されています。
全国共通仕様ですが、どちらかというと東日本風の味付に近いものになっています。
緑のたぬき東日本版でもリニューアルにより粉末かつおぶしと粉末そうだがつおぶしが成分表記にあらわれるようになりましたが、かつおの風味は強めに出ているとはいえこちらは粉末かつおぶしだけを使用しており材質構成には少し差があります。
かつおの香りがほどよく香りキレのある濃口醤油を使用した甘辛いスープで、豚脂でコク付けもされており飽きのこないおいしさになっています。

お手頃価格でおいしく味わえる一杯に仕上がっています。
マルちゃんとしては麺之助シリーズを新ブランドとして育てようとしているのですが、お手頃価格の商品ブランドを再編統合したものというのが現実的なところと感じられます。
コンセプト的にはお手頃価格の商品なのでこれでいいやではなく、これがいいといえるような商品づくりを目指すとしていますが、やはり消費者の側からみるとお手頃価格の商品は(安いから)これでいいという感じで選ぶのが実情だと思います。
この商品の前身とみられる和庵ブランドの一枚天ぷらの天ぷらそばと比べると、かやく構成にみるコスパの良さがかなり後退したものになった感がありそうですが気軽に味わえるおいしさを感じさせてくれる頼もしい一杯であることには変わりありません。
この麺之助シリーズには他にも多くの商品ラインナップが存在し、和風麺の他ラーメンやカップ焼そば、はたまた縦型カップ麺もあるので選ぶだけでも楽しさがありそうです。
天ぷらが一枚物のかき揚げタイプから細かい小えび天ぷらに変わったので見た目のインパクトが弱くなりるデメリットがありますが、カロリーがかなり控えめになったのでそこにメリットを見出す方にはぴったりなものになったといえそうです。
今のところ丼型カップの和風麺シリーズ以外は旧ブランドからの引継品が多く麺之助オリジナルの商品は今のところあまり多くありませんが今後の展開に注目していきたいと思います。
この麺之助シリーズは主にスーパーなどで販売されていることが多い商品なので、これが気になる方はお近くのスーパーに足を運んでみてはいかがでしょうか?
(ただ商品ラインナップが多いのでひとつのお店で全種類コンプリートは困難な場合が多いと思われます。)
私もまだ全商品コンプリートは達成していませんが、機会があれば麺之助シリーズの他の商品も紹介していこうと思っています。
ごちそうさまでした。