サッポロ一番 塩とんこつラーメン

「サッポロ一番　塩とんこつラーメン」

推奨調理時間　ゆで３分　内容量　９７ｇ（めん８０ｇ）　４５５ｋｃａｌ　食塩相当量　６．１ｇ

今回紹介するのはサッポロ一番の袋麺、塩とんこつラーメンです。
サッポロ一番の袋麺といえば、みそ、塩、しょうゆ味が有名でロングセラーでもありますが、この塩とんこつラーメンも２０１５年の発売開始以来８年以上の歴史を誇る人気商品です。（現行販売品は２０２１年秋にリニューアルされたものです）
今ひとつ影が薄い感のあるこの塩とんこつラーメンの袋麺ですが、五個パックではなく単品売りしているお店があったので紹介することにしました。
このブログでかなり前にこれの丼型カップ麺を紹介していますが、袋麺タイプは意外にも今回初めて記事にします。
細麺ながらもハリとコシのある麺と、とんこつエキスの旨みに香味野菜の風味をあわせ昆布と魚介の旨みをほんのりきかせたまろやかでコクのある味わいの塩とんこつスープがセールスポイントの一杯です。

袋の中には麺のブロックと粉末スープの袋、切りごまの袋が入っています。
麺のブロックは四角形に成型されたタイプで、縮れの付いた麺になっており袋麺の昔ながらのスタイルです。
塩とんこつラーメンの麺は塩らーめんの麺とはかなりイメージが異なっており、ちょっと黄色っぽく細めの縮れ麺です。
鍋に５００ｍｌ程度の水を入れてお湯を沸かし、沸騰したら鍋に麺を入れて３分程度煮込みスープを加えてなじませて出来上がりです。
丼に移したあとで付属の切りごまを入れて出来上がりです（切りごまはお好みでどうぞ）。

出来上がりはこのような感じになりました。
袋麺の場合はこの一杯もそうですが具材が添付されていないことが多いので、具材はお好みのものを準備するか冷蔵庫の中などの在庫品を使うことが多いと思います。
ブログ記事を書く時はできるだけ商品に添付されたものをそのままのイメージで伝えるためトッピングは必要最小限にとどめています。
今回は付属の切りごまとスープに含まれるねぎのみをトッピングとしています。
商品のパッケージには焼豚、卵、野菜、紅生姜などを加えた調理参考写真がデザインされています。
今回はブログ記事にするためシンプルに仕上げましたが、個人的には卵をかきたま風にして入れるとよさそうな感じがします。

麺は小麦粉、食用油脂（ラード、植物油脂）、食塩、粉末卵などを配合した縮れつきの油揚げめんです。
サッポロ一番の袋麺ではラーメンの味によって麺の仕様を変えていますが、この塩とんこつラーメンも他のサッポロ一番袋麺シリーズとは麺の仕様が違います。
このような細やかな商品作りなどメーカーの努力が日本のインスタントラーメン文化の広がりを支えているのだと感じさせてくれます。
推奨調理時間の３分で仕上げると細目の麺ながら弾力感があり歯ごたえと口当たりのよい麺に仕上がります。
この塩とんこつのカップ麺もかなり前に食べたことがありますが、調理時に麺を煮込んでいることでカップ麺と麺の食感は結構違う感じがします。
麺量は８０ｇと袋麺の中でも塩らーめん（９１ｇ）やみそラーメン（９０ｇ）などとは結構麺量が違いますが、数字にみられるほどのボリューム感の差はあまり感じないように思いますｖ。

スープは糖類、食塩、ポークエキス、油脂加工品、香辛料、タラ粉末、チキンエキス、ねぎ、昆布粉末、たん白加水分解物、煮干いわし粉末、調味油脂、さば節粉末などを合わせた塩とんこつ味仕立てです。
とんこつベースに魚介や香味野菜の旨みを合わせた和風豚骨スープといってもよさそうなスープです。
和風とんこつ味といえば寿がきやのラーメンを思い浮かべそうですが、それとはちょっと趣が違う感じがしてコクとまろやかさはこちらの方が強めで魚介のうまみは寿がきやの方が強い感じがします。
そして地味ながら大きなポイントは付属の切りごまです。これはサッポロ一番の塩味系の袋麺の特徴といってよいものです。
好みによって加えない方もいるかと思いますが、これを入れると彩りがよくなるとともに、スープの風味も更によくなるように感じます。

袋麺の塩とんこつラーメンは他にはあまりなく、地味ながらもリニューアルを重ね８年も続く人気商品です。
食べ応えがある麺にとんこつとしてはあっさり風ながらコクとまろやかさは十分感じられるスープが魅力を感じさせてくれます。
手軽に食べられるカップ麺が大きく市場を広げている現在では、鍋で煮込むという調理工程も手間がかかる袋麺を食べた事がないという人も多いようです。
煮込みという工程を経ることでカップ麺とは違った味わいを幅広く表現できる袋麺もその世界は幅広く奥の深いものです。
この機会にぜひ袋麺の世界にも触れてみてはいかがでしょうか、その時にはちょっと目立たない一杯ですがこのサッポロ一番塩とんこつラーメンを選んでみてはと思います。
サッポロ一番の超ロングセラーの袋麺と比べると取扱店舗は少し少なめで、お目にかかる機会は若干少なめかもしれませんが一度は試してみてほしい一杯です。
スーパーでは５個パックでしか買えないお店も多いので、単品で買ってみたい場合はちょっと入手困難な可能性があります。
ごちそうさまでした。