TOPVALU BESTPRICE ふっくらおあげのきつねうどん東 | ただいま考え中!

TOPVALU BESTPRICE ふっくらおあげのきつねうどん東

「TOPVALU BESTPRICE ふっくらおあげのきつねうどん東」

推奨調理時間 熱湯5分 内容量 96g(めん74g) 443kcal 食塩相当量 5.2g

イオングループのPBブランド、TOPVALEのBESTPRICEシリーズで販売されている丼型カップのきつねうどんです。
赤を基調としたデザインで、人気メーカーブランド品を思い出させるようなカラーのカップになっています。
最近の原材料価格などの高騰にお手頃価格とクオリティの維持が追い付かなくなってきたのか販売価格を引き上げてのリニューアルとなりました。
PBの丼型和風麺は長らく税別98円程度の売価が標準的でしたが、この商品はその価格帯の壁を破り税別108円が標準価格となっています。
このシリーズのきつねうどんは東西で別仕様となっていますが、以前の商品に比べふたの部分のデザインなどが東西で似通ったものになっており「東」「西」の表記を見逃がすと見分けがつきにくいかもしれません。
鰹と昆布の上品な味わいにふっくらジューシーなおあげセールスポイントの一杯です。
製造者は明星食品グループの東日本明星株式会社埼玉工場です。

カップの中には粉末スープの袋が1袋入っています。
メーカーブランドのカップうどんには七味唐辛子が付属しているものも多いですが、お手頃価格のシンプルスタイルなのでこれには付属していません。

お湯を注ぐ前のカップの中の様子です。
麺とかやくがカップの中にセットされています。このスタイルはほかの多くのカップうどんと変わりはありません。
麺は油揚げタイプの平打ち風縮れ付き麺で、古くからのカップ麺のうどんによくあるスタイルです。
具材は味付き油揚げとかまぼこですが、油揚げが大きく鎮座しておりかまぼこの存在がこの写真からは確認できません。
ここに粉末スープをいれてお湯を注ぎ5分で出来上がります。

出来上がりはこのような感じになりました。
5分経過後ふたを開けて軽く麺をほぐし、スープをなじませて撮影しました。
実際食べる前にはさらにしっかり麺をほぐし、スープもよくなじませています。

麺は小麦粉、パーム油、食塩、ばれいしょでん粉、粉末油脂、加工油脂などを配合した油揚げタイプで縮れのある平打ち風の麺です。
縮れが付いた麺はカップうどんではおなじみのスタイルで、麺の太さは有名メーカーブランドのカップうどんと大きな違いはなさそうに見えます。
5分仕上げで適度にコシがありもっちり感のある麺に仕上がりました。
麺量は74gとレギュラーサイズの丼型カップ麺としては多いほうで、メーカーブランドの主力商品のきつねうどんカップと遜色のない麺量なので十分満足できると思います。

具は味付油揚げ、かまぼこです。
スープの一部として扱われているねぎも実質的にはかやくと考えてよさそうです。
油揚げはふっくらして大きなサイズのもので、メーカーブランドの人気商品に比べ少しコンパクトなサイズに感じなくもないですが、価格のイメージが先行したものでそう感じるだけで実際のサイズはそう大きな差はないと思われます。
出来上がりの写真ではかまぼこの存在も確認でき、お揚げのサイズもよい感じなのでお手頃価格の商品にありがちなチープ感や寂しげで残念な感じはしないと思います。
原材料費や間接的なコスト上昇が続く中、値上げは伴ったもののお手頃価格でここまでのレベルを提供しているのはかなりの企業努力を感じさせてくれます。
油揚げは少し甘めの味が染みていておいしく味わうことができます。

スープはデキストリン、食塩、砂糖、たん白加水分解物、かつおエキス、しょうゆ、酵母エキス、かつおぶし粉末、ねぎ、香味調味料、昆布粉末、香辛料、いりこエキス、なたね油などを合わせた醤油味仕立てです。
コク深いかつおと昆布の旨みと銘打っており、かつおを主に昆布やいりこを加えたものになっており、東日本向けらしくしょうゆの風味が強めものになっています。
しかしながら東日本向けにしてはしょうゆのキレが若干弱めでしょうゆの風味の主張は控えで若干甘みを感じるような感じがするので、しょうゆのキレや辛みを求める方にはちょっと物足りない感じがするかもしれません。
醤油の風味とだしの風味が合わさった甘辛い感じのスープに仕上げられています。

お手頃価格ながら麺の量感もよい満足できそうな一杯です。
TOPVALUのBESTPRICEにはもう一種類丼型カップうどんがありますが、そちらは驚異的な価格と引き換えにかなり割り切った感じのつくりになっています。
それに対して今回紹介したこの商品ははメーカーブランドにも引けを取らない質感とお手頃価格をあわせ持ったものになっています。
お揚げの大きさや麺のボリューム感もお手頃価格ながら、チープ感やある種の寂しげな感じを抱かせないようなものに仕上がっているのはさすがだと思います。
今後さらに原材料コストやその他のコストが上昇がこの先も続いていくとなるとどこまで価格と質感の両立が続くかは未知数な部分はありますが、少しでも長くお手頃かつ質感のよいものを提供してくれることを期待したいと思います。
イオングループはほぼ全国にお店があり、これは主として東日本地域の店舗で幅広く販売されているのでお店で目にする機会も多いと思います。
今回のリニューアルで緑を基調にしたデザインから赤を基調にしたデザインに変わったのでちょっと違和感もあるかもしれませんが売場では結構目を引く感じになっています。
お手頃価格でおいしく味わってお腹を満たすことができる嬉しい一杯です。

店頭での販売価格は上がったものの、メーカーブランド品の販売価格も上がっているので相対的にはお手頃価格で実用的な一杯です。
メーカーブランドの人気商品に並ぶ麺量などで価格帯の競合する商品間で特色を持たせようとする努力もうかがえます。
ただ他社のPB商品が現状ではまだ積極的に値上げを打ち出してきていない状況下で、PB商品の中ではちょっと高いというイメージを持つ方もいるかもしれません。
最近少なくなりましたが、リニューアル当初は期間限定で以前と同じ価格の税別98円の特売設定をしているチェーンもありました。
お手頃価格でおいしく味わえるきつねうどんとしては十分満足できそうなものに仕上がっています。
お住まいの地域によっては「東」バージョンではなく「西」バージョンが店頭に並んでいるところもありますが、境界線は流通ルートによって若干差異があるものの有名メーカーブランドの東西境界とおおむね同じです。
これが気になる方はお近くのイオングループのスーパーのカップ麺売り場に足を運んでみてはいかがでしょうか?
ごちそうさまでした。