サンヨー食品 ジューシーで食べごたえのあるかに風味かまぼこが主役のシーフードラーメン | ただいま考え中!

サンヨー食品 ジューシーで食べごたえのあるかに風味かまぼこが主役のシーフードラーメン

「サンヨー食品 ジューシーで食べごたえのあるかに風味かまぼこが主役のシーフードラーメン」

 

 

推奨調理時間 熱湯3分 内容量 78g(めん60g) 348kcal 食塩相当量 4.7g 

サンヨー食品からちょっとインパクトの大きいデザインの縦型カップ麺が登場しました。
2023年春の新製品で、ドン・キホーテやアピタ、ピアゴなどを展開するユニー株式会社を傘下に持つパン・パシフィックインターナショナルホールディングス(PPIH)向けのオリジナル商品として両者の店舗で大々的に展開されています。
アピタ・ピアゴなどを展開するユニーのPB商品ブランドとしては、イズミヤ、フジ、サンリブ・マルショクなどと共同開発している「StyleONE」シリーズがありますが、ユニーのPPIH入り以降もこの枠組みでの商品開発や販売は続いており、最近もこれに先駆けて印象的なデザインで登場した袋麺5個パックには「StyleONE」ブランドが冠されていました。
またドン・キホーテも情熱価格というPBブランドを持っています。
しかし今回の商品は両社の店舗で取り扱いされるオリジナル商品でありながらこの両社のPBブランド名を冠せず、製造メーカーのサンヨー食品のロゴだけがプリントされています。
カップ側面にサンプル写真とサイズの異なる文字で商品のセールスポイントが目立つようにプリントされた商品デザインは一瞬なんだこれと思わせつつも店頭で目に留まりやすい目立つデザインです。
クセになるまろやかな魚介スープ、香ばしい麺、たっぷりの食べごたえのあるかに風味かまぼこがセールスポイントの一杯です。

 

カップの中には麺、スープの素、かやくがセットされている縦型カップ麺の基本スタイルです。
サンヨー食品製の縦型カップ麺によくみられる仕上げの小袋は添付されていません。
商品名の通り、主役とされているかに風味かまぼこがたっぷり入っています。
店頭でのPOP広告では具材が主役とアピールしているだけあって、お湯を注ぐ前から具材のボリューム感が期待できそうな感じに見えます。
具材に埋もれて見えにくいですが、しょうゆ味の麺についていた少し独特の色はこちらでは目立たず、シーフードの麺は別仕様のようです。
ここにお湯を注ぎ3分で出来上がります。

出来上がりはこのような感じになりました。
3分経過後ふたを開けてほぼそのままの状態で撮影しました。
ふたを開けた時にカニ風味かまぼこを中心にたくさんの具材が表面を埋め尽くし、食欲を引き立て期待感が高まってきます。
撮影後食べ始まる前にしっかり麺をほぐしつつスープをよくなじませています。

麺は小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、野菜エキス、しょうゆ、粉末卵などを配合した油揚げタイプの細めの縮れ麺です。
同シリーズのしょうゆ味の麺とは材質構成は若干違うようで、お湯を注ぐ前から少し見た目が違う印象を受けます。
3分で少しやわらかめに仕上がり、しょうゆ味ほど独特の風味は感じることなく口当たりなめらかな食感に仕上がっています。
他のカップ麺に比べると麺が少し細いように感じるかもしれませんが、つるみのある麺がほどよくスープに絡みおいしく食べ進んでいけます。
麺量は60gと有名ブランドのシーフード味と変わりなく、このサイズのカップ麺の平均的なレベルでありウザイのボリューム感もよいので満足できると思います。

スープは食塩、糖類、油脂加工品、魚介調味料、デキストリン、でん粉、香辛料、しょうゆ、ポーク調味料、チキン調味料、かにがら粉末、たん白加水分解物、たら粉末、野菜調味料、クリーミングパウダー、植物油脂などを合わせた塩味仕立てです。
魚介とポークの旨みに野菜の旨味を加え、白濁感のある香り高くまろやかなスープに仕上がっています。
シーフート味といえば、多くの人が頭に思い浮かべるイメージが固まっているだけにどうしてもそれに近いイメージのものに作られてしまいがちです。
これも多くの人がもっているイメージから大きく外れることなく、素材構成で独自の魅力を出しつつおいしさを作り出しています。
魚介の旨みや塩の風味など海のイメージを持たせたまろやかさのあるおいしさが印象に残ります。

かやくはカニ風味かまぼこ、キャベツ、味付卵、ねぎです。
店頭POPでも具材が主役とアピールされており、ふた部分にもかに風味かまぼこが主役と書かれているほど具材には自信を持っている一杯です。
カップ表面を埋め尽くすとまではいかないものの、具材の量はかなり多めに感じられるので具材に力を入れている事が伝わってきます。
シーフードラーメンと言いつつ実際のところは海産品の具材はカニ風味かまぼこだけというのは賛否両論ありそうですが、かに風味かまぼこの赤と卵の黄色が彩りよく配置されています。
しょうゆ味に採用されているえび風味卵白加工品をここにも加えたらもっとシーフードの雰囲気が高まりそうな気がするのは私だけでしょうか?
主役は大きく目立っているのですが、もうちょっとそのわきを固める具材のラインナップが充実していてもいいのではと思います。
実売100円程度の売価設定ではなく税込150円の商品なだけにこのあたりはもう少し努力してほしいと思います。

パッケージデザインなどから商品の個性も感じられ、初めて目にしたときにはちょっと違和感を感じそうな気もしますが実際食べてみるとおいしさは間違いない一杯です。
カニ風味かまぼこが主役と商品目になっているほどかに風味かまぼこのウエイトが非常に高く、これが好きな方にはぴったりなものに仕上がっています。
価格にはある程度敏感なはずのスーパーチェーンのオリジナル商品でレギュラーサイズで税込150円という売価設定はある意味挑戦的に感じられます。
価格に敏感な層にはPB商品に準ずるポジションの商品なのに150円?と思われてしまいそうですが、クオリティの高さをアピールしつつ激安志向から価格とクオリティの釣り合いの取れた価値あるお手頃感を追求したものになっています。
100円程度で入手できるものもまだ多いスーパーチェーンのPB商品がひしめく中、この商品が人気商品に成長するには価格とは違った切り口での商品の価値をうまくアピールできるか否かにかかっていると思われます。
それがこの独特なデザインのインパクトと具材が主役というアピールにもつながっているのかもしれません。
驚安価格でおなじみのドン・キホーテ傘下の企業が必ずしも驚安とはいえない価格設定で挑むオリジナルカップ麺、今後の展開が注目されます。
これが気になる方は、アピタ、ピアゴなどのユニーグループとドン・キホーテのお店のカップ麺売場(一部店舗を除く)に足を運んでみてください。
今回同時発売されている肉具材が主役のしょうゆラーメンは少し前に記事にしているので、よろしければご覧ください。
ごちそうさまでした。