StyleONE×マルちゃん きつねうどん | ただいま考え中!

StyleONE×マルちゃん きつねうどん

「StyleONE×マルちゃん きつねうどん」

推奨調理時間 熱湯5分 内容量 88g(めん66g) 381kcal 食塩相当量 5.5g

中部、関東地方を中心にアピタ、ピアゴなどの店名でチェーン展開するユニーのPBブランドStyleONEの丼型カップうどんを紹介します。
ドン・キホーテなどを傘下に持つパンパシフィックインターナショナルホールディングス(PPIH)グループの一員となったユニーですが、PB商品シリーズはグループ入りする前から展開されているStyleONEブランドが継続されており現在でも商品のリニューアルや新規開発が行われています。
StyleONEブランドはユニーとは資本関係のないイズミヤ(関西)、フジ(四国・中国)、サンリブ(九州・山口)なども商品開発や販売に参加しています。
以前から丼型カップのきつねうどんと天ぷらそばはPB商品として販売されていましたが、最近になってリニューアルされたので改めて紹介したいと思います。
パッケージのデザインも、黄色っぽい色を基調としてシンプルで飾らない実用的なデザインのものから、ブランドロゴに加えてマルちゃんのロゴもあしらわれダブルブランドをアピールしふたの部分に商品イメージ写真が大きくあしらわれた赤を基調にしたものに変わっています。
製造は東洋水産グループの株式会社酒悦房総工場です。

 

カップの中には先入れ式粉末スープの小袋が入っています。
マルちゃんのメーカーブランド商品である赤いきつねの粉末スープにはスープと区切られたエリアに七味唐辛子がついていますが、この粉末スープには七味唐辛子は付属していません。
PB商品では七味唐辛子の小袋が添付されているものはほぼないと思われるので、PB商品としては標準的な感じです。
店頭での販売価格も似通っているマルちゃんのお手頃価格品ブランド和庵シリーズと同程度の位置付けだと思われます。

粉末スープの小袋を取り出したカップの中には、めんと具材がセットされています。
縮れのついた平打ち風のうどん麺とカップの表面を覆うような油揚げが入っています。
またあまり目立ちませんが、かまぼこも入っています。
見た感じの麺の太さや厚みはメーカーブランドのカップうどんと遜色なさそうです。
ここに粉末スープを加えてお湯を注ぎ5分で出来上がります。


出来上がりはこのような感じになりました。
5分経過後ふたを開け、軽く麺をほぐしつつスープをほどよくなじませて撮影しました。
実際食べる前にはさらにしっかり麺をほぐし、さらにスープをよくなじませています。

麺は小麦粉、植物油脂、食塩、乾燥酵母、植物性たん白、卵白などを配合した縮れのついた平打ち風の油揚げ麺です。
リニューアル前と表示されている成分構成は変わっていないようですが、配合などの細部には違いがあるのかもしれません。
5分で少しコシが強めでもっちり感のある麺に仕上がりました。
一般的なカップうどんに比べ強めにコシのある食感と適度にもっちり感を感じる食感のおかげで食べ応えがあるものに仕上がっています。
麺量66gで、マルちゃんの人気商品である赤いきつねと比較すると麺量が少し控えめですが、第二ブランドの和庵のきつねうどんとは同レベルなのでお手頃価格でほどよく満足できる麺量になっています。

具は味付油揚げ、かまぼこです。
マルちゃんのお手頃価格ブランドの和庵と比較するとかまぼこがある分こちらの方が贅沢な感じながら、赤いきつねと比較すると卵が入っていないなど価格と質感のバランスもほどよい感じです。
油揚げの大きさは結構大きめで、仕上がり時にはスープが染みて大きくふくらんだ感じになりカップの表面に大きな存在感があります。
かまぼこは個の油揚げの陰に隠れてしまい存在感が薄いのですが、食べ進んでいるうちに遭遇します。

スープは食塩、しょうゆ、魚介エキス、たん白加水分解物、粉末こんぶ、砂糖、香辛料、ねぎ、植物油などを合わせた醤油味仕立てです。
リニューアル前と比べて構成は変わっていないようですが、細かい配合は変わっているかもしれません。
魚介と昆布の風味のだしと少し濃いめのしょうゆの味がきいた味付でいわゆる関西や西日本風とは違った感じです。
醤油の風味は濃いめに出ていますが、辛さが際立ったキレの鋭い感じではなくほどよくだしの風味も感じられるものに仕上げられています。
StyleONEを販売している企業は関東や中部地方より西側に多く店舗網を持つところが多いのですが、おそらく最大の販売ボリュームを持つであろうユニーが店舗を広げる地域では東日本風の味付を好む地域が多いこともあり4それをふまえた味付になっているのかもしれません。

原材料などの高騰で販売価格の値上げが行われる中、麺量やかやくの構成などはトップブランドのメーカー商品と同じレベルには及ばないものの価格志向品の第二ブランド品よりは少し満足度の高い感じのものになっており、コスパはよい感じで注目できるのものに仕上がっています。
関東中部以西で販売されることが多い商品ですが、スープの味はどちらかというと濃い目の醤油にだしのうまみを合わせた東日本風に近い感じのものになっています。
StyleONEを販売している企業の多くが流通企業の再編の荒波の渦中で変革期を迎えているなか、リニューアルが着実に行われておりブランドの将来性もある程度の方向が見えたのかもしれません。
このリニューアルを機にユニーの店舗では力を入れて展開されていることが多くなりましたが、他のStyleONEを販売している企業の取り組みはどのような感じなのか気になります。
これが気になる方は、StyleONEを販売している企業のお店のカップ麺売り場を覗いてみてはいかがでしょうか?(一部取り扱いのない企業、店舗もあります)
ごちそうさまでした。