中学,高校に通っていた頃、地理と歴史はそれぞれ社会科の一分野とされていたが、私の場合 両者の受入れは全く異なっていた。
地理は得意だが 歴史は苦手だった。得意の地理は単に各所の地形や事象を知るという知識面だけでなく、それが外国都市であっても 地図を見つめることで街の造りが頭に入り、それからは都市内をわりと意のままに行動できるという実践的な能力もあった。
一方 歴史となると、私はその感覚が掴みにくく 流れを理解できない。日本と外国はそれぞれの歴史を有するが、それらを有機的に結びつけることもできない。そんな苦手意識のため 歴史書は読まないし、歴史ドラマを観ることもなかった。
そんな歴史嫌いでも、歴史を知ることの大切さは認識していた。ものごとを判断する場合、空間的に見て、さらには時間的にも見ることが大切だ,とはよく言われるところだ。
空間的に,とは 離れた国や地域のことを知ることであり、時間的に,とは 昔に起きたことを知ることである。私には時間的な見方が致命的に欠けているので、今さらながらではあるが、歴史を勉強してみようと思い立った。
そうは言っても 読書は目の負担になって辛いので、ここはお手軽に ビデオで学習することにした。選んだのは YouTubeに収められている「百田尚樹の日本国紀」である。 (続く)