東京は日本橋で宿をとった。そこから神田駅や日本橋駅へ何回か歩いたが、この一角にはなぜか数多くの (地方自治体の)アンテナショップが集まり、各地の物産を展示販売している。長崎,山口,滋賀,新潟,福島… と各県のショップが並ぶ。
そんななか 嫁さんの地元 S市も店舗を構えているではないか。他が県単位の店舗ばかりの中で僅か人口5万の市が出店しているのは 大学生の中に幼稚園児が混じっているみたいだ。
最初 目にしたとき 何でこんなとこに? の違和感があった。
ショップに並べられているのは 玉ねぎや牛乳やその加工品など。店の看板を「S市」から「吉林省」に差し替えても通用しそうだ。周りに建つのは三越本店やマンダリンホテルだから、誰を対象に 何をアピールしようとしているのか理解できない。店を構えるべきはこんなとこより 巣鴨とか浅草辺りでないんか?
ショップに入ってみたが客は誰もいなかった。嫁さんと商品を冷やかしていたら、私らの会話を耳にしたヒマな店員が 敏感にアクセントを聞き分け、「あんたらもS市から来たのか」と訊かれ、いっぺんに素性がバレた。
こんな通りに地元S市のアンテナショップが‥