私家版「奥の細道」⑨~石巻へ大移動 | 100回行こう、ヨーロッパ 

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  つれづれに記してみる。  【タイトル背景はプラハ】

8月31日(火);前半

今日は大船渡から石巻に移動する。両駅間は直線距離ならそう遠くないが 利便が悪く、早く行こうとする場合は 内陸部の幹線を使うことなり、都合 5回も乗車した。

①先ずは BRTで気仙沼へ ②次に大船渡線で一ノ関まで ③東北本線に乗り換えて小牛田へ ④石巻線に乗って女川へ ⑤同路線で石巻に戻る、というもの。

 

特徴ある乗り物は①で利用したBRTか。これはもともと鉄道路線だったのが、津波で壊れたので線路を埋めて道路にし、そこを専用バスが走るというもの。道路は専用道だから 両側にガードレールが設置され、人や車両の進入を防いでいる。踏切だった所には信号機が付けられ、BRTのバスが近づくと 交差する一般道の信号が赤になり バスが優先的に走っていく。

 

このバス、ずっと専用道を走るのかと思ったら、途中から一般道に入り、果ては高速道路まで走行したが、気仙沼に近づくとまた専用道に戻って辻褄を合わせていた。専用道は単線の鉄路だっただけに時間通りに走らないと対抗するバスとすれ違えられないので、運行時間は正確みたいだ。

 

途中駅に「奇跡の一本松駅」がある。そこには国が建設した津波館があり、是非とも行きたかったところだが、コロナで閉まっていて 岩手県はどこもみな閉めてしまうんだとがっかりした。 この津波館がある陸前高田は広く海に面しているが、万里の長城みたいな防潮堤で海が全然見えない。

 

一ノ関は新幹線が止まる東北本線の主要駅で、ここで40分の乗り継ぎ時間があった。こんな駅でも人がいない。同駅の発車メロディーは「夕暮れ時はさびしそう」という懐かしの曲だったが、夕暮れ時どころか昼間でも寂しいでないか。

 

  

これが噂のBRT(ただのバスです) 専用道にふだんは遮断機が下りている 気仙沼の案内所に掲示された震災時の様子