義父が拓いた山 | 100回行こう、ヨーロッパ 

100回行こう、ヨーロッパ 

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  100 回行こう! と勢いはよくても、実際の訪欧はまだ約40回。欧州その他への
  これまでの 100 回超の海外旅行で 体験したことや、思ったこと ・ 感じたことを
  つれづれに記してみる。  【タイトル背景はプラハ】

この正月休み中、久しぶりに山へ行ってみた。山とは義父が何10年もかけて切り開いた山の開拓地である。元から所有していた山に自力で道を付け そこで養蜂を始めた。山は高さこそ3-40mくらいだが、頂上に至る道は2-300mも続く。山上に蜜蜂の巣箱を置き、蜂が蜜を集められるよう花きも育てた。またシキミ(仏花)の木を植え、椎茸も栽培していた。栗の木もあって、その昔 私も収穫しに行ったことがある。

 

何に感心するかと言うと、山を拓いたその根性である。何百メートルも続く道を目にすると、よくもこんなのを造ったと思う。膨大な精力と時間を注ぎ込んでいる。大雨が降ると斜面が崩れ、補修に追われたそうだ。それでもこの一大テーマパークを造り上げるのが楽しみだったという。芸術作品に例えると 何十年がかりの巨大アートである。

 

義父は数年前に亡くなったが、生前に養蜂を教えてほしいという人が現れ、今はその人が跡を継いで テーマパークをさらに拡大している。跡を継ぐ人がいたおかげで 義父の形見は生き続けており、近親者の話題にもなって本当に良かったと 残された家族(嫁さんと義母)は喜んでいる。

 

 蜂の巣箱群と植栽の様子 (あくまでも素人仕事です)