卒婚とは婚姻関係を維持しながら お互いの時間を大切にしたい などの理由から 夫婦が別々に暮らすケースをいう。最近 注目を浴びていて、これを扱ったセミナーは満員になるらしい。
そうか、私らは時代を先取りしていたのか!
私らの別居はそもそもが跡取り娘である嫁さんが親に乞われ、扶養のため実家に戻ったことから始まった。決して夫婦仲が壊れて別住まいになったわけではない。(乞われと壊れが掛詞になっているんですが・・ )
あれから30年、定年で退職しようが 再就職しようが これが常態になった。それぞれが勝手に生きていくことで 嫁さんが夫源病 (夫が家にいることで発症するストレス) に罹ることもなかった。私も炊事、洗濯、掃除… 何でもできる有能なオッサンに成長した。
しかし 週1回の行き来だけで 結婚生活が維持できるワケでない。毎晩 生存証明の電話を入れるのがduty。外で飲んでいても、外国にいる時も 毎晩定時に電話を入れた (時間を決めておかないとそれぞれの都合がある)。そして週末には部屋を掃除して嫁さんをお迎えする。
世の夫婦は 「憧れの卒婚」 と思うかもしれないが、エア夫婦も維持するには それなりの努力が要る。