どの園も保育士がいないので獲得合戦にしのぎを削る。ハローワークに保育士募集はゴロゴロ転がってるし、ネットの求人サイトにもいっぱい載っている。市町もテコ入れし、(以下、明石市の場合) 職場としての園巡りツアーを実施し、就職フェアを主催する。さらに 保育士としてわが市で就職すれば、30万円支給します、家賃も8.2万円まで補助します、あなたの子を優先的に入園させます・・・と大判振舞いである。
その昔は採用に当たって、何人かの応募者のうちから選んでいたのが、今は資格さえあれば とにかく来てください、の時代らしい。そのため質の低下は免れないと経営者は嘆く。
働く主婦が増えて子の入園希望が多くなり、待機児童が社会問題になっている。これを保育園の増設で対応しているが、これは都市部だけの現象であり、田舎の方の園では 既に定員割れしている。主婦が外に出る(働き出す)にも限界があり、少子化の波は変わっていないのだから、そのうちに都市部でも保育園余りの現象が出てくる。将来も生き残りたければ質の高い保育サービスを競うしかない。