旅行客の排斥運動 | 100回行こう、ヨーロッパ 

100回行こう、ヨーロッパ 

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  100 回行こう! と勢いはよくても、実際の訪欧はまだ約40回。欧州その他への
  これまでの 100 回超の海外旅行で 体験したことや、思ったこと ・ 感じたことを
  つれづれに記してみる。  【タイトル背景はプラハ】

時事通信ニュースによると、南欧の観光地で旅行客の排斥が広がっているという。バルセロナやベニチア、ドブロブニクといった名だたる観光地で「反観光」の抗議運動が起きているとのこと。観光客が押し寄せる結果、 ①ゴミや騒音で住民が迷惑を被る ②住宅の民泊やホテルへの転用で 家賃が高騰する  ③街に溢れる外国人に不安や反感を抱く、 などの事態を引き起こしている。

 

どの問題もよく理解できる。① 人口160万人のバルセロナへは年間3000万人が訪れるという。確かにランブラス通りや ガウディ建築周辺は観光客だらけだ。これには 住民もたまったモンじゃない。 ②について、これまで何度もアパート・ホテルに泊まった。アパート・ホテルとは アパートの一部を所有するオーナーが ホテルとして貸し出すもので、家賃の高騰を招くに止まらず、先住の居住者にとって 異人種が入り込んでくる迷惑は大きなものがあるだろう。 ③は 私の住む地域でも 最近アジア系住民を頓に見かける。自転車を乗り回し、スーパー内を我がもの顔で闊歩してるのは 観光客の体でなく 居住者そのものである。日本はいつから移民を解禁したのだ?  その傍若無人ぶりを目にすると反感も湧く。

 

そうはいっても GDPの1割以上も占める観光産業を 南欧の国々は潰すことはできない。増え続ける旅行客は 関係者にとって悩ましい問題であるし、我ら旅行者は そんな観光地に、旅の優雅さやのんびり感、ふれあいといったものを 今や望むべくもない。

 

先月テロが起きたランブラス通り、

歩道を歩くのはほとんどが観光客