'15/12/26
昨日雇ったトゥクトゥクの運転手に直交渉して (ホテルを通すより安くつく)、今日はベンメリア遺跡まで行くことにした。ベンメリアはシェムリアップの町からひじょうに遠く、片道70㌔もある。それを原付バイクが引っ張る荷車みたいなので行くのだから、運転手だけでなく 乗ってる方(客)も大変である。手すりをしっかり掴んでいないと 悪路で車体から振り落とされてしまう。こんなトコでケガしても補償などアテにできない、丸損だ。移動中は車内で居眠り,などという上品な旅ではない。
トゥクトゥクは速度が出ないから 道路の隅っこをトロトロ走る。幹線道路でも縁(フチ)は舗装されていないので 土ぼこりが上がる。カンボジアの赤土は粉雪みたいに細かく、それが車の往来で舞い上がるから PM2.5に劣らず肺に悪い。途中で顔をタオルで拭いたら黒くなっていた。
ベンメリア遺跡は深い森の中にあり、崩壊が進んでいた。全体が崩れ落ちて 瓦礫の山になっているが、こんな所でも 5ドルの入場料を取る。しかしなぜかここには日本人がたくさん来ていた (それ以上に韓国人、中国人が多いが)。
かつての栄華も今は夢の跡という はかなさが日本人の心情に合うのか。寂しい遺跡に広葉樹の枯葉が舞うから、いくら気温が 35℃あっても 季節はいま冬であるのを知る。