夕方便で帰国の途につくので、観光には半日しか充てられない。それで昨日買ったアートチケットで ピカソ美(術館)を観に行くことにした。ホテルからは10分ほどの距離。旧市街は何度もうろついているので、迷うことなく到着する。
開館15分前には誰も並んでいなかったので、周辺を散策し、5分前に再度行ってみると 20人くらいが入場待ちしていた。アートチケット保持者は入口が別になっていて、私らだけがそこから入場した。
すると そこの係員が日本人女性で、他に誰も居なかったので少し話を交わした。100人以上もいる美術館スタッフで 日本人は彼女だけという。館にはおびただしい数のピカソ絵画が収蔵されているが、スケッチなども含めたら 400点以上もあるとのこと。
ピカソ以外には ピカソと親交のあったダリの絵画も何十点か展示されている。両者とも若い時分は普通の絵を描いているが、晩年になるにつれ 抽象化した絵になっていく。
1時間くらい鑑賞したが、まだ時間があるので モンジェイックの丘のミロ美(術館)も訪ねる。ここも400点以上あると言うが、観るのに疲れてしまった。ピカソ美は町中で ほかの建物に埋没しているが、ミロ美は緑あふれる木立の中に建つ。周辺は散歩するにもよく、高台だから市内を一望できる。
ミロ美に通じるモンジェイック丘の道、遠くにサクラダ・ファミリアも見える