あなたは、誰が一番 怖いですか。
桃山 萌
目次
第一話 ひとりごと
第二話 二人暮らし
第三話 親子三人
第四話 四葉のクローバーと虫
第五話 みんな一緒に
第五話 みんな一緒に
今は、体調を崩してしまったようで大学には通っていないと話してくれた。
暫く実家とも連絡を取り合っていないらしい。
どこも、金持ちの家は似たり寄ったりだなと思った。
俺の親は、医者。
ご立派な事だ。
当然のように、子供の頃から医者になる為に勉強漬けにされていた。
それが当たり前だった
高校生の頃に、初めて彼女ができた
一緒の医大に、入ろうと約束していた
けど、俺は落ちた
放課後、彼女が友達と話しているのを聞いた。
彼女「J男、医大落ちたんだよ。バカだよね。マジ、見た目しか取り柄がない。SEXも下手クソで早漏れだし。一人でイクんだよ。」
周りにいた女子が俺をバカにして笑った。
彼女「私さ、新しい彼氏作ったんだ!医大生♪」
ガタタッ
J男は教室の扉を引いて、俯き気味に入った。
J男「・・・。」
彼女「あ〜聞いてた?丁度いいや!そ〜ゆことだから別れてね。」
クスクスッと笑いながら、女共は教室からでて行った。
いくら、容姿が綺麗でも心が醜い
綺麗な女なんて
カネズルダ
あれから、俺は高校を行かなくなり、親とも絶縁状態。
出来の良い 姉が医院長にでもなるんだろうと思ってはいる。
何度か姉から電話が掛かってきて、心配してくれているようだった。
姉の綺麗な容姿を思い出すと
嫌悪感しか持てなくて
足取りが掴めないように
携帯
容姿
変えた
髪型や服装を変えて、都会に紛れたら
誰も俺だと気づかない
つづく・・・