本会を構成していた「東松山市議会」「滑川町議会」「東秩父村議会」は、解散に至った経緯等の纏めが終了しました。その中で、「東秩父村議会」は村民の皆様にその内容を理解して頂くために、広報誌に掲載することになりました。その全文を報告致します。


「比企地域合併推進議員連絡協議会」解散


 平成20年8月23日「東松山市議会」「滑川町議会」「東秩父町議会」は、議員の大半の参加を得て「比企地域合併推進議員連絡協議会」を設立した。

 その後、関係する比企郡内の議員や首長と、合併に関する率直な意見交換をさせていただきました。

 各町村ともに、合併は地方分権の受け皿づくりや、行財政改革を推進するためには、将来必須のことと認識をされておりましたが、比企地域内の枠組みを変えた合併協議が、2回頓挫したことや、とりまく環境変化のため、比企地域の広域合併については、極めて慎重な構えでありました。

 関係する団体が、大きな規模の合併を望んでいない状況下、その後の広域合併に関する活動について「比企地域合併推進議員連絡協議会」幹事会で協議を重ねてました。

 その中で、元々結びつきの深い比企地域の将来像を提示する「定住自立圏共生ビジョン」を策定し、医療・福祉・教育・土地利用・産業振興といった生活機能の強化や、圏域内の地域交通期間連携といった結びつきやネットワークの強化、人材育成などの圏域マネジメント能力の強化を図るために、さまざまな政策分野において具体的な連携に取り組んではどうかと言った提案もされました。

 また、8月30日の第45回衆院選挙の結果、国の政権が交代し、大きな政策転換が起きることも想定され、当面は現政権の地方分権や道州制について、法制度上の裏付けや実現に至る具体的な行程がいつどのように提示されるものか、推移を見守る状況に至っております。

 さらに、設立当初から東松山市・滑川町と隣接しない東秩父村ではこの4月、村議会議員の改選により、新しい議員の声をまとめられ「比企地域合併推進議員連絡協議会」の設立趣旨が十分に伝えられていないことや、現在のさまざまな状況を鑑み、「東秩父村議会としては、村の財政状況をみても合併は避けて通れないが、国の政策方針や近隣の町の意向をふまえ、枠組みの再検討も視野に入れ、村民の声に耳を傾けつつ、粛々と取り組んでいく事を確認した」報告を受けました。

 以上の状況から「比企地域合併推進議員連絡協議会」を平成21年9月17日をもって解散することと致しました。


以上であります。

先にも報告致しましたが、比企地域の医療・福祉・環境・教育・産業の連携を図る広域行政推進が今後重要となりますので、その中心を東松山市がしっかりと担って行きます。