本日代表者会議が開かれ、執行部から3点について報告がありました。
①東松山工業団地における土壌及び地下水汚染について
②東松山病院からの診療報酬返還について
③越辺川・九十九川合流部への水門設置について
以下、詳細について報告します。
①について、(県からの報道発表資料も含みます)
東松山工業団地周辺の地下水汚染については、平成15年に同団地内の事業所調査により判明し、追跡調査が進められているものです。
県では地下水汚染判明後速やかに周辺地域の井戸水調査を実施し、汚染井戸を特定しました。その結果については関係市町(東松山市・滑川町)の協力の下、周辺の住民の方にお知らせし、井戸水の飲料中止を呼びかけました。その後毎年井戸水の調査を実施し状況を確認しています。
これと並行して、汚染実態の把握及び汚染原因を解明するために、周辺事業所に敷地内の調査を指導するとともに、VOC使用履歴のある工場・事業者の立入調査や土壌ガス調査等を実施してきましたが原因の特定には至っていない状況でした。
このため、県では今回新たな対策として新郷公園内においてボーリングによる土壌調査及び地下水の調査を行ったものです。その結果地下3.4m以深の土壌及び地下水から、環境基準を超えるテトラクロロエチレン等の揮発性有機化合物(VOC)の検出が4月23日に判明しました。
調査結果
トリクロロエチレン(環境基準値0.01㎎/L)に対して、土壌2.7㎎/L、地下水15㎎/L でした。
今後の対応について
土壌表層でVOCガスが不検出であったこと及び土壌においても地下3.4m付近までは同様に不検出であったことから、公園内へ立ち入った人などの健康への影響はないとされています。
今後においても周辺既設井戸のモニタリングを継続するとともに、さらにボーリング調査の対象地域を拡げるなどして、汚染状況の詳細把握及び汚染原因の解明を行って行きます。
②について
東松山病院が入院患者の診療報酬を請求する際、医師・看護師の配置人数が施設基準に合致していないことに気づかず保険請求をし、社会保険事務局の適時調査が行われ返還計画に基づき4回の分割にて返還をしてきましたが、最後の第4回目(114,729,277円)が3月末日に履行されるはずが未だ未履行となっていることについて報告がありました。
現在資金に余裕が無く、6月30日までに決算状況及び資金融資の見込みについて確実に報告する事を条件に第4回返還期日を9月末日まで猶予することになりました。
③にいて
荒川上流部の九十九川は、越辺川に合流していることから昭和57年を始め長年にわたり大出水が発生し、特に平成11年8月の熱帯低気圧の通過による集中豪雨では、流域のいたる所で被害を受け、その現状と改善の為に11年9月議会にて水門の設置に関係する一般質問を行い要望活動を進めて来ました。
また、平成19年9月の台風9号による集中豪雨では、都幾川の野本水位観測所において氾濫危険水位を超え、国道407号バイパス、主要地方道東松山・越生線が冠水により通行止めになるなど、洪水の危険性が増大する状況でありました。
この様な状況を踏まえ、昨年度現地測量調査が終了し、平成21年度から平成24年度までの4年間の事業期間にて、九十九川の水門工事・ゲート工事・築堤工事が進められる事になりました。
市内南部地区の早俣・毛塚・田木地区の住民の皆さんからの要望も多く、完成が待たれます。