夜間の熱中症が意外に多いようです。
皆さん、お気をつけください😮

さて、今回は…

心が不安定になり、落ち込みやイライラに振り回されやすくなる日が増える40代半ば以降。

「疲れが溜まっているから」
「最近いそがしかったから」など、不調の理由が思い浮かぶこともありますが、もしかしたら更年期特有のトラブルの可能性もあります。

そこで今夜は、仕事や家事、育児など、まだまだ体力と気力が必要な世代に訪れる更年期の不調と、この時期を軽やかに過ごすためのポイントを先生から学んでいきましょう。



🙄相談しづらい更年期の悩み

仕事や家事、子育て、人によっては介護も始まる40〜50代。

自分のことは後回しにして、家族のために奔走している方も多いでしょう。

そんな日々をこなすので精一杯な時に、イライラしたり、ほてりや冷えを感じたり、動悸が起きて異常な汗をかいたり…😣

そういえば最近ちょっと変かも……?
と思ったら、更年期の不調を疑ってみても良いかもしれません。

また、不調を感じなからも医療機関を受診していない40〜50代女性は、約8〜9割を占めているそうです。

ちなみに女性の更年期は主に、閉経前後の40代半ば〜50代半ばの約10年間を指します。

『更年期』という言葉そのものがマイナスイメージで捉えられがちですし、女性ならではのカラダの変化なので、人に相談しづらく自覚するまで時間がかかることも。

真面目な人ほど感情をコントロールできない自分を許せず、さらに落ち込んでしまうという悪循環も心配なところです。


🙄メンタル不調が更年期に起こる理由

閉経が近づくと卵巣機能が低下してくるため、エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンの分泌が減ってきます。

女性ホルモンといえば、排卵や妊娠など子宮の発達と関係がありますが、実は自律神経のバランスを整えたり、内臓の働きや体温を正常に保ったりするなどの重要な働きも担っているホルモン。

そのため、女性ホルモンの減少によって、少しずつ月経量が減るとともに、自律神経の働きが乱れてイライラや抑うつ、パニック、不安などの精神症状があらわれやすくなるのです。

また、肌や髪にツヤがなくなるのも、女性ホルモン減少による影響かもしれません。

また、エストロゲンが減ると、幸福感を得るために欠かせない脳の神経伝達物質『セロトニン』も不足。

感情をコントロールすることが難しくなり、イライラしたり、やる気や集中力が起きなくなったりします。

ちなみに漢方では、ストレス耐性が低くなる肝気の高ぶりや気の滞り、血の不足や滞りなどが精神不安につながると考えます。


🙄完璧主義はいったんお休み、何もしない空白の時間を

慢性的な不調は『少し休憩しよう』とカラダが送っているサイン。

次から次にタスクをこなす姿はとてもカッコいいのですが、そんなパワフル方にも休みは必要です。

完璧を目指しすぎる時ほど、いったん立ち止まって休む『空白の時間』を意識的に作りましょう。

何でも抱え込むのではなく、たまには『断る勇気』も大切。

そして、エストロゲンの減少によって不足しがちなセロトニン分泌を増やすには、セロトニンの材料となる必須アミノ酸の一種トリプトファンが豊富な食材を積極的に取り入れるのも有効です。

ちなみに、トリプトファンが豊富な食材として…

・マグロなどの赤身魚
・豆腐、納豆、みそなどの大豆製品
・チーズやヨーグルトなどの乳製品
・ナッツ類 など。

それから、朝日を浴びる習慣も、体内のセロトニンを増やす効果が期待できる行動です。

また日照時間が短い冬は、とくに朝日を浴びることを意識して過ごしましょう、と先生。

セルフケアを行っても、まだ辛い時は医師や漢方医などにご相談のうえ、漢方薬なども合わせてご検討ください🍀