夕方から降り出しました☔
さて、今回は…
春一番が吹く頃、春に向けてイライラ、ソワソワ、気分が落ち着かないという方、いらっしいませんか?
そんな時、さらに花粉症のムズムズが重なると、精神的なダメージは大きくなります。
日差しがやわらかく過ごしやすい季節に、ふさぎこんでいたり、イライラしてストレスをため込んでいるのはもったいないですよね。
そこで今夜は、漢方や養生でスッキリ過ごすコツを先生から学んでいきます。
では、早速…
自然哲学である漢方の理論では、季節ごと、心身に影響する外気を五気(ごき)と呼んでいるのだそう。
先生いわく
「春=風、夏=暑、梅雨=湿、秋=燥、冬=寒。
過剰な五気や季節外れの五気は、さまざまな不調を引き起こすので対策が必要です。
今は春、風対策です。
立春を過ぎた頃から吹く風は、体表、特に頭部や顔面に当たってさまざまな症状を引き起こします。
花粉や黄砂、ほこりなどによる季節性の鼻炎はまさに風によるもの。
鼻と目がムズムズしてくしゃみ、鼻水、目のかゆみがつらく、肌もムズムズかゆくなりイライラしてきますよね。
さらに頭部、全身が揺らされるので、めまいやふらつき、目元のけいれんなどが起こります。
心が揺さぶられると、イライラ、ソワソワ、何となく浮足立った感じになるのが不思議です。」といいます。
🌸春の陽炎が起こす肝の高ぶり
春の季語である陽炎(かげろう)は、春の天気の良い日に地面から出る炎のような揺らめきのこと。
この炎は自律神経や代謝、運動などを担っている五臓の肝(かん)を高ぶらせるため、赤く熱っぽい症状や、イライラする、頭に来るなど怒りの症状を引き起こします。
たとえば…
□いつもよりイライラして怒りっぽい
□顔がのぼせる
□頭が熱っぽく頭痛がする
□目が充血する
□月経前のイラつきや胸の張りが強くなる
など。
これらの症状に対しては、先生おすすめの以下の2つの対策をしましょう。
・対策➜熱をさます
●冷やしたタオルで目元やおでこを冷やす
ミントオイルを加えると気分もスッキリして効果的です。
●熱をさます食材を食べる➜トマト、きゅうり、なす、もやし、豆腐、大根、レタス など
油を多く使わずにサッパリとした味付けの料理で食べるのが効果的です。
●食薬(生薬でもあり食材でもあるもの)でお茶として熱を冷ます
菊花(キクの花びら)、薄荷(ミント)、金銀花(スイカズラのつぼみ)、ウコン など
冷え性の方は紅茶やほうじ茶をベースに、その他は烏龍茶などに加えると飲みやすくなります。
・対策➜香りで肝気を巡らせる
●アロマエッセンスを手元に置く
タオルに少したらしたり、素焼きの器に水を張ってたらすのもおすすめです。
●香味野菜やハーブ➜セロリ、三つ葉、シソ、パクチー など
サラダやスープに添えるだけでもOK
●柑橘など果物の香り➜みかんの皮、ゆず、グレープフルーツ など
ドライフルーツをおやつにしたり、お茶に加えるのもおすすめです。
🌸大葉ドリンクで気分も鼻もスッキリ
先生いわく「季節性の鼻炎に対しては、風に当たらない、洗い流すという2点を意識しましょう。
当たり前かもしれませんが、風が運んでくるものに直接当たらないということが大切です。
マスク、めがね、帽子や薄い羽織ものなどで露出している部分を覆いましょう。
粘膜や肌に付着した異物は、刺激になってくしゃみや鼻水、肌のかゆみを起こすので、やさしく洗い流すことで対応します。
漢方では、風の影響を避けることを祛風(きょふう)といいます。
祛風におすすめの手軽な薬膳が大葉ドリンクです。
鼻のムズムズ、気分のイライラ、両方におすすめですよ。
〜大葉ドリンク〜
<材料>
大葉(シソの葉)10枚、水800ml、レモン(またはユズ)果汁大さじ1、ハチミツ大さじ1~2
<作り方>
①鍋に水を入れて沸騰させ、大葉を加えて5分ほど煮立てる。
②火を止めてから①の大葉をとり、果汁とハチミツを加えて混ぜたら完成です。
ちなみに
シソの葉は…
辛/温
発散の働きでかぜや鼻炎に適する。
胃腸の働きを回復させる、意味をもちます。
また、柑橘の果汁は酸味があり、タラタラ流れる鼻水を押さえてくれる働きがあります。
以上のような身近な食材を使ってスッキリ過ごしてみませんか?!