夕方から風が強くなってきました🙄
さて、今回は…
体内リズムの乱れは私たちの生活にも大きな影響を与えています。
夜更かしや昼夜が逆転した生活、土日の朝寝坊といった生活の乱れは体内リズムに影響を及ぼし、日中ぼーっとしてしまったり、疲れがたまりやすい、良い睡眠が得られないといった不調の原因になると言われています。
そこで今夜は、そんな体内リズムの乱れを改善するポイントについてのお話から。
では、早速…
🙄体内リズムが睡眠や日中の活動に影響?
〜ヒトに備わる体内リズム〜
人間をはじめ、地球上の多くの生物は、約24時間周期の体内リズムをもち、昼は活動的に、夜は休息モードになるというシステムが存在します。
生命が誕生し進化する過程において、地球の24時間の自転周期のもと、種の保存と繁栄に都合が良いように、進化を遂げてきた結果と言えるかもしれません。
そしてヒトの体温や血圧、脈拍、各種ホルモンの分泌にも約24時間のリズムがあり、免疫や代謝までもが体内リズムの影響を受けています。
たとえば、痛風や咳といった症状が朝や夜で異なるのもその影響と考えられています。
そして、実は人間に備わる体内リズムは、24時間よりも少し長めであることが分かってきました。
個人差もありますが、近年の報告では平均24.18時間(約24時間10分)であると言われています。
〜朝に太陽の光で整う体内リズム〜
そんな24時間よりも少し長いヒトの体内リズム、地球の自転周期である24時間とはズレがあります。
少々のズレですが、これが日々積み重なると、最終的には昼夜逆転という不都合を招きます。
ところが、実際にはそこまでの状況に悩む人はほとんどいません。
こうした現象を避けるために、私たちには体内時計の“時刻合わせ”をする機能が備わっているのだそうです。
最も影響力の大きな因子は光です。
朝起きて太陽の光が眼に入り、その刺激で体内時計はリセットされ、次の24時間が始まります。
逆に変な時間に強い光(スマホやテレビ、パソコンなどの機器も含みます)を浴びると体内時計も乱れ、眠れなくなったりすることもあるのだそう。
この現代社会では、体内リズムの乱れが原因で思うように眠れずに困っている人もたくさんいると考えられます。
生活習慣を整える努力は欠かせませんが、食品成分で“平日と休日の就寝・起床リズムのズレ”に起因する睡眠問題を軽減することはできないものか?!と研究が行われました。
その研究の結果、なんと有望な成分が身近な野菜である、アスパラガスからみつかったのだそうです。
〜アスパラガスの○に有効成分が?!〜
栄養豊富なアスパラガス。
アスパラガスを加熱・酵素処理すると、睡眠問題の解決に役立つ『アスパラガス由来プロリン-3-アルキルジケトピペラジン(シクロ(L-ロイシル-L-プロリル)、シクロ(L-フェニルアラニル-L-プロリル)、シクロ(L-チロシル-L-プロリル)として)』というペプチド、通称アスパラプロリンが生じることが明らかになったのだそうです。
そのアスパラプロリンで、行った2つの臨床試験の結果を次にご紹介します。
まず、体内リズムの乱れで睡眠問題を抱えがちと考えられる、『夜型の人』を試験の被験者にしました。
さまざまな生理現象と同様、睡眠・覚醒パターンにも個人差があり、大きく分けると朝型、中間型、夜型の3つがあります。
朝はなかなか起きられず、午前中は調子が上がらないまま過ごし、夕方から夜間は元気、遅い時間帯まで眠気を感じない夜型の人は、不調の訴えが多く、生活の不規則さを実感しています。
そのような夜型の人たちに、アスパラプロリンの摂取を続けてもらったところ、1週間後には睡眠の質を自己評価するスコアが有意に改善しました。
そしてこの効果は2週間後も維持されました。
また、日中の覚醒度や作業能力の指標となる検査を摂取開始の1週間後、2週間後の昼食後に行うと、2週間後のPVTの成績が有意によくなりました。
このことから、アスパラプロリンには日中の仕事のパフォーマンスをよくする作用も期待できそうです。
これらの結果から、アスパラプロリンはソーシャル・ジェットラグによって生じる休日明けの不調の解消に役立ち、朝のすっきりとした目覚めを実現することが示されたとのこと。
ちなみに、アスパラプロリンは特別な加工処理をすることで初めて得られる成分ですので、アスパラガスをたくさん食べたからと言ってこれらの効果が得られるものではありません。
アスパラプロリンを摂取したい場合は、アスパラプロリンを含んだサプリメントなどがおすすめかも知れませんね。
体内時計のリセット方法は、まだ色々あります。
またの機会にご紹介させて頂きので、気になる方は是非チェックしてみてください😊