🙂倉庫街を“アートの街”に
現在、文化支援財団代表理事も務める著者は、老舗の倉庫会社の元代表取締役社長兼CEO。
彼が手掛けた街はここ数年、現代アートの複合施設や画材ラボ、美術品修復工房などが続々と誕生。
ストリートアートが街を彩り、行くたびにおしゃれなカフェやショップが増えて、猛スピードで“アートの街”へと変化しているそう。
そのすべての仕掛け人でもある著者は、各界の著名人からも慕われる伝説の経営者なのだです。
🙂捨てる以前に持たなくていい
メディアへの露出を嫌っていたこともあり、“凄腕”という噂だけがひとり歩きして、「本当に実在する人物?」と疑われていたという彼。
その生き方の根底にあるのが「何も持たない」こと。
捨てる以前に、モノをできるだけ「持たない」ライフスタイルを選んできたといいます。
著書からは…
「家は台湾に一応ありますが、賃貸暮らし。
家具もごく限られた最小限のものだけで、日本で仕事をするときには、ホテルなどに滞在しています。
持たなければ、生活がモノで埋め尽くされないし、土地や家を売買する上での煩雑な手続きもしなくていい。
何よりも災害での心配が一つ減る。
何より身軽な生き方が好きなのです。」と書かれています。
高級なクルマや時計には興味がなく、お酒もタバコもたしなまない。
収入も生活に最低限必要な現金を残して、あとは寄付とアートの購入に使うだけ。
『所有は安定を生まない。むしろ不安が増えるだけ』と著者は語ります。
また新鮮な気持ちで読みたいから、本は捨てる
飲み会、人付き合い、旅行用の大きな鞄、本、服、スマホ。
これらは彼が『捨てる』と決めたものの一部。
たとえば本は、どんなに感動した本でも捨てる(古本屋に売る)のだそう。
「良い本はしばらく経つとまた読みたくなる。
そんなときは、また新品を買うのです。
だったらとっておけばいいじゃないか?!そう思うかもしれませんが、1回目に読んだときの自分と2回目に読みたくなった自分はまったくの別人です。
ゼロに立ち返って新鮮な気持ちで、フレッシュな学びに出会いたい。
そんな態度で、清潔なページをめくる瞬間が心地いいのです。」とのこと。
明快に語られる理由を知ると、モノを溜め込みがちな方でも『手放してみようかな』と思えるから不思議ですね。
物理的にモノを捨てるのを習慣にすることで、心も身軽になってくると彼は語ります。
🙂『捨てる』のは、今日を生きる自分のため
彼が捨てるのは、自分を取り巻くモノや、不必要な人間関係だけではありません。
今の自分の一部である思い出や、過去の仕事の前例も、『いつも新鮮な自分』でいるために手放すといいます。
「前例は未来を縛るもの。
激動する現代において、前例は役に立たない。
いつまでも新しいアイディアを捻り出せる人間でいたいから、僕は思い出も捨てる。
振り返らず、見たことのない景色を求め続けたいと思う。」と書かれています。
新型コロナウイルスにより世界が一変した今、彼の言葉は胸に響きませんか?!
自分の過去の経験では太刀打ちできず、将来のことを考えると不安でいっぱいになってしまう…
こんな時代で生き残るには、どんな知識と力が必要なのか。
彼の答えは、とてもシンプルです。
「今この瞬間、ここにいる自分をもう一度見つめてみる。
過去にとらわれず、未来に揺さぶられず、確かに味わうことができる今日に集中して精一杯楽しむ。
その結果は、先々にいろんな形となって巡って来るはずです。
今日の自分を妨げるものはぜんぶ捨てて、颯爽と軽やかに、歩いていこうじゃありませんか。」と書かれています。
何より伝えたいのは、『今日がすべて』という言葉。
この時代を颯爽と生きるヒントがつまっていますね🍀
