久しぶりに気持ち良く晴れましたね〜☀

さて、今回は…

冬を知らせる風が木枯らしなら、冬を知らせる雨は時雨というそうです。

小雪に入ったこの数日、たしかに毎日冷たい雨が降り続きました。

そこで今夜は、この季節ならではの「冷え」の対処法のお話から。

では、早速…



日本では古来、雨は季節によって場所によって時間によって呼びかたがさまざまあり、なんと400通りもあるそうです。 

その中で時雨は、晩秋から初冬にかけて晴れているとか思っていたら急にパラパラっと降ってきたり、通りすぎるとウソのように又晴れる冷たい雨のこと。

元録2年、約五百里、2000キロにも及ぶ奥の細道の旅を終えた松尾芭蕉は古里伊賀に向かう途中、伊賀越えの山中で初時雨にあった時、見上げた樹の枝でじっと時雨をやりすごす子猿の姿に我が旅を重ね 「初しぐれ猿も小蓑をほしげなり」の名句を残したそうです。 

又、行乞の旅人 山頭火の代表的な句に 「うしろすがたのしぐれてゆくか」がありますが、今と違ってかつての旅というのはまさに漂泊の旅。 

初時雨に、とうとう冬がきたかの感慨がこめられているのですね。

ところで、ヒトのカラダは気温が10℃を下まわると免疫力が低下してきます。


寒さがつのり空気が乾燥してくると風邪の季節です。


風邪は「引く」といいますが、古代中国では、風は大気の動きであるとともにヒトのカラダにも影響を与えるものとしてきました。


風邪とは吹く風が運んでくる邪気をカラダが引き込むというところから風邪は「引く」という言葉が生まれたのだそうです。

カラダの内側と外側の境界となっているのは皮膚・粘膜です。

東洋医学では皮膚・粘膜はおもに呼吸器の働きによってコントロールされていると考えます。

皮膚・粘膜には、外から体内への影響を防ぐため、次のようなバリア機能があります。


(1)保湿・・・水分の損失を防ぎ、乾燥から身を守る
(2)サンスクリーン・・・紫外線から身を守る
(3)免疫・・・病原菌、有害物質など様々な異物の侵入から身を守る
(4)体温調節・・・毛穴の開閉により寒暑から身を守る
(5)センサー・・・外部環境の状況変化を把握して身を守る

など。

冬は気温が下がり、乾燥によって皮膚・粘膜のバリア機能が低下します。

冬になり「ひび割れ」「あかぎれ」「かゆみ」など、皮膚・粘膜のトラブルが起こりやすくなるのはこのためだといわれます。

とくに今 小雪の節気は、秋から冬モードに気候が変わる節目。

体調も不安定になりがちで、バリア機能とあわせて呼吸機能も低下傾向に😣

外部からの異物が侵入しやすく、ウイルスが粘膜から感染して炎症を起こすため、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、たん、発熱といった風邪症状が起こりやすくなります。

そこで冬の風邪対策は、カラダの熱をつくる働きを高めること、皮膚・粘膜のバリア機能を高めることです。 


ちなみに、カラダの熱をつくる働きを高める主なツボは「太渓(たいけい)」。

皮膚・粘膜のバリア機能を高める主なツボは「魚際」なんだとか。


〜小雪の節気のおすすめのツボ、冬風邪対策〜


❄️太渓

内くるぶしとアキレス腱のあいだのくぼみにあります。



❄️魚際

親指のつけ根から手首までのふくらみの中、指のひっかかりを感じるところです。



気になる方は、どこでも出来るツボ押しで対処してみませんか?!😊



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