現状を把握するモニタリングはとても大事です。

現状把握することなく時間だけが過ぎて、気づいたら40代後半になっていた…周りはみんな結婚をしている。あるいは、一生独身でいることを決めている…。

自分は、結婚したいと思っている…。

過ぎた時間は、取り戻せませんが、これからでも間に合うことは、あります。現状等を把握しながら、婚活をすすめる方法をお伝えします。

二人三脚とモニタリング

下記の項目に分けてご説明いたします。特に結婚相談所におけるモニタリングを意識して記載します。

  • モニタリングの意義と目的
  • 婚活状況の現状把握
  • 現在の婚活の評価
  • モニタリングの結果と記録作成
  • 婚活プランの再作成

モニタリングの意義と目的

 

①モニタリングの目的

 婚活の現状、婚活のために活用しているサービスが効果を上げているのかを評価し、課題があれば状況を変えてより良い方向に進めるために実施します。

 そのため、単に婚活をしているか、回数や費用を把握したりするだけでは不十分です。

 現状の変化をすみやかに察知し、必要な分析をし、現状を見直すことで、よりふさわしいサービスを利用していただくという目的もあります。

 具体的には、「ミスマッチの修正」。例えば、婚活アプリを利用しているけど、遊び目的と思われる人とばかり出会ってしまい効果がでない。婚活パーティーに参加をしてカップル成立までいくけれど長続きしない等。現状の婚活を分析し、うまくいっていないことがあれば修正をします。ミスマッチのままでは、問題解決につながらないだけではなく、お金と時間も無駄になってしまいます。そう「リスク管理」も行います。時間とお金の流出を食い止めるため、そのようなリスクを抑えるためにも必要です。結婚相談所であれば、例えば、70代の男性が20代前半の女性にばかりお見合いを申し込むとか…結果に結びつきにくい、トラブルが生じやすいことを防ぐためにも必要です。ここで、結婚コーディネーターの役割が重要になります。

 結婚コーディネーターが早い段階で現状や状況の変化を把握することで、軌道修正がしやすくなります。必要に応じたモニタリングは、事故を未然に防ぐとともに、よりよい変化を促すことになり、早期の対応を可能にするものです。

②モニタリングの機会と方法

 モニタリングは、定期的に例えば月1回のペースで行ったり、必要に応じて行ったりします。つづり屋では、LINEやメール、電話などで24時間いつでも連絡・相談をしていただけるシステムになっています。なかなか婚活の成果が上がらない場合は、面談をさせていただいています。

 モニタリングの目的でお示ししたように「ミスマッチの修正」と「リスク管理」のため、必要に応じてモニタリングを実施することが重要です。

 新しいサービスを利用するということは、生活に変化が生じます。何らかの不具合や違和感が生じることもあります。そうした状況に対して、婚活コーディネーターが説明を行い不安解消につなげます。

③モニタリングの担い手

 結婚相談所でのモニタリングは、第一に結婚コーディネーターが担います。しかし、すべての変化に気づくことは、困難です。一番身近にいるのは、そうご本人です。ご本人と結婚コーディネーターが二人三脚でモニタリングをします。また、場合によってはご本人のご家族からも気になったことを結婚相談所に伝えていただきます。

婚活状況の現状把握

 

婚活の目標は、幸せな結婚生活です。その目標を達成するために、婚活の実施状況を評価していくことが必要です。

①達成度の検証

 計画とおりサービスが利用できているかの確認。例えば、月に20件のお見合い申し込みをする。毎週、デートをする。次の誕生日までに結婚する。こういった目標とおりに婚活が実施できているのかを確認します。もし計画とおり実施できていなかったら、なぜ実施できていないのか原因を追究し、場合によっては計画を変更します。

 また、サービスの内容が適切かどうかを確認します。当初考えていたより、仕事が忙しくて、婚活ができないなど、状況に変化が生じている場合は、サービス内容・実施状況を再検討します。婚活の方法はさまざまです。結婚相談所といっても、さまざまなところがあります。そのサービスでよいのか、確認していくことは大切です。

 目標に近づいているのかを確認することも必要です。目標をたてますが、すぐに達成できるわけではありません。結婚すると決めて、明日結婚できるわけではありません。ステップを踏んでいきます。お見合いはできたか、お付き合いができているか、結婚への意思が芽生えたか…そのステップを順に踏んでいけているかの確認をしていきます。そして、つまずいているところがあれば、モニタリングをし原因を追究していきます。そして、理想とされる結婚生活につながる出会いができているのか、理想の結婚生活をめざした婚活になっているのかをみていきます。

②モニタリングによる関係づくり

 モニタリングを実施することで、会員様と結婚コーディネーターとの間で信頼関係が築かれます。この信頼関係は、婚活の武器になります。最初は、わからなかったことでも、信頼関係が築けることで見えてくるものもあります。関係を深めることで、より適した婚活計画が生み出され、結果としてご成婚につながります。訪問や電話、相談所での面談などを組み合わせて、モニタリングを実施していくことが、ご成婚につながります。お申し込み状況は、申し受けに対する対応、場合によってはお見合いに同席して服装などの身だしなみのアドバイスなども行います。

現在の婚活の評価

 

多くの結婚相談所では、お見合いへのお申し込み状況、お申し受け状況、お見合いの結果は、もちろんのこと、交際後の状況についても評価させていただいています。適切な時期に、結婚に向けた真剣な交際に進展していただけるよう状況を確認していきます。そして、二人三脚で、幸せな結婚生活に向けて歩まれているかどうかを評価していきます。

 モニタリングで大切なのは、会員様ご自身の評価です。その達成度を会員様ご自身が自覚されることで、意欲につながっていく重要なプロセスです。

①評価に必要な情報

 お相手に求める条件、お見合い回数、交際回数、そして会員様ご自身のお気持ち。交際状況やお見合い状況などは、最新のシステムで把握しています。これによって、評価に必要な情報を整理しています。

②終結と評価

 結婚相談所の役割は、ご成婚です。ですので、ご成婚をもって終結となります。

 おおむね1年をめどにご成婚退会となります。短ければご入会から3~4か月でご成婚退会となります。1年以上の活動となった場合でも、追加の費用は発生しませんが、1年以内のご成婚退会を目標に設定していただき、そのためのお手伝いをさせていただきたいと考えています。

 ご成婚とは、会員様とお相手様が結婚する意志を明確にされたときです。これ以上お付き合いをしても、結婚の意思は変わらないとなった場合にご成婚退会となります。たとえば、お二人とも結婚の意思が固いにもかかわらず、いつまでも結婚相談所に所属されるのは、相談所としては月会費が収入として入ってくるのでありがたいのですが…、会員様にとっては、時間とお金がもったいないです。

モニタリングの結果と記録作成

 

ここでは、モニタリング記録の意義をお伝えします。

①必要性と重要性

 いつどこでどのようなお話をさせていただいたのかを記録し、より良いサービスにつなげることは、相談所としての大切な仕事です。「いつお会いしましたか?」などと結婚相談所が尋ねるようでは、サービスの質が気になってしまいます。(但し、個人情報の保護は守られていなければなりません。)

 お見合いがうまくいくように、お付き合いがうまくいくように、これまでの記録を参考にし、軌道修正をしたり、同じ過ちを繰り返さないようにしたり、成果が上がるように工夫をします。そのため、記録は重要な資料です。

 マリッジコンサルティングつづり屋のような小さな町の相談所であれば、会員様おひとりおひとりのお顔を把握し、活動も把握できますが、大きな結婚相談所になるとそうはいきません。何万、何千という会員様おひとりおひとりの活動を把握している社員様は存在されないと考えます。また、社員というお立場で仕事をされている場合、社員様の生活も大切です。社員としての勤務時間や休日などは優先されます。時間外勤務は、できれは避けたいものです。仕事時間も限られていますので、会員様のことを把握するには限界もあります。そこで、記録が重要な意味をもちます。複数の仲人カウンセラーが所属していても、記録によって情報共有ができます。以前の失敗などが記録から読み取れれば、かかわりの少ない仲人カウンセラーがみても、過ちを繰り返さない対応ができます。転勤や退職があったとしても、ご成婚に向けて、サービスが継続して提供できます

②記録の留意点

 結婚相談所での情報共有として記録を用いる場合、評価の視点がわかるようにしておく必要があります。そうしないと、誤解が生じます。なぜ、低い評価をつけたのか、なぜ到達度を中程度としたのか、その理由も明確にしておきます。また、評価を今後に生かすために、次に向けたサポートをどうするのか仲人カウンセラーの判断の記録も大切です。この評価が適切にされると、複数の仲人カウンセラーがかかわることのメリットが発揮されます。つまり、一人で考えるより、二人で考える方が多くの視点・アドバイスを受けることができるようになります。なお、町の小さな結婚相談所は、結婚相談所間での横のつながりをもっています。他の結婚相談所のアドバイスを受けたりしながら、相談所を運営しているところがほとんどです。小さな結婚相談所にとっても、記録は大切です。当然ですが、なぜそのような判断になったのか、今後どう展開していくのかも、しっかりと整理しておくようにします。

面談記録シートの例

婚活プランの再作成

 

モニタリングの結果、必要に応じて婚活プランを再作成します。マリッジコンサルティングつづり屋では、いつまでにご成婚するのか、月何回お見合いできるのか、月何件のお申し込みをするのかを、あらかじめ決めていただきます。モニタリングの結果、会員様と相談をし、その婚活プランを変更する場合があります。

①情報共有

 婚活状況を確認しながら、会員様のお気持ちを確認しながら、会員様のお気持ちに沿った婚活プランであるよう、会員様と結婚相談所の間でしっかりと情報共有をし、その結果が婚活プランに反映されます。繰り返しになりますが、複数の仲人カウンセラーがかかわる場合、かかわる仲人カウンセラー全員との情報共有が必要です。

②再アセスメント

 アセスメント(情報分析・評価)の結果、婚活プランが作成されています。どうも婚活がうまくいかないとなった場合、再アセスメント(もう一度、情報分析と評価を行う)をします。例えば、お相手に求める条件(例:年収800万円以上としていたが、それだとお相手の年齢が高くなってしまうので年収にはこだわらない。年齢を重視する。)が変わった場合なども、再アセスメントをします。

③お相手結婚相談所との連携

 町の小さな結婚相談所の会員様は、他の結婚相談所の会員様とお付き合いされる機会が多くなります。お相手側と相談をしながら、いつまでにご成婚退会されるか、どのような交際をしていくのかをアドバイスさせていただきます。会員様につく結婚コーディネーターは一人ではなく、お相手側の仲人カウンセラーも強い味方になっています。