結婚を前提とした交際に入ったら、あるいはご成婚が決まったら、ご両親への挨拶のタイミングを迎えます。

ここでは、ご両親へのご挨拶の方法について記載しています。

当ページをプリントアウトするなどして、チェック等にご活用ください。

いよいよご結婚が近づいてきました。もう一歩です。結婚生活をイメージしながら、ご両親へのご挨拶について、検討してください。

なお、ご挨拶が終わるまでは、入籍や結婚式準備などは、勝手に進めないように気をつけましょう。

親御様へのご挨拶マニュアル

ご両親へのご挨拶について、一例をお示しします。ご活用ください。

  • 日程調整と決定
  • 事前の情報共有(作戦会議)
  • 当日スケジュール
  • 気をつけたいこと

日程調整と決定

 

お二人が結婚を意識されたら、まず初めにしておいた方がよいこと。それが、ご両親へのご挨拶です。ご両親は、これから家族のつながりができる大切な存在です。また、これまでお相手そしてあなたを育ててこられた方です。挨拶を行うのは、欠かせないマナーです。

まずは、日程調整です。お二人の結婚を認めてもらえるよう失礼のないように準備をしていきましょう。

 

①各自、各親へ結婚したい相手がいることを伝えて、挨拶の日程調整を行う。親の準備もありますし、2週間前くらいには、調整しましょう。

【ポイント】

・親に心構えをしていただく。

・名前・年齢、家族構成、所在地・出身地、職業、趣味、そして人柄を伝えておきましょう。

・午前中は、バタバタしています。昼食や夕食の時間帯は外します。夜は失礼です。⇒14時~15時くらいで調整するのがベストです。

・日帰りでのあいさつが難しい場合、近くのホテルを予約しておくようにしましょう。

 

②男性側の親への挨拶を先にすることをお勧めします。女性側の親への挨拶が一般的と言われることもありますし、状況によっては、女性側からご挨拶されてもよいと思いますが、どちらでも良いという場合は、男性側からをお勧めします。

【ポイント】

・女性にとっては、お相手のご両親は、姑であり舅になります。もしかしたら、家のことをいろいろと気にしないといけないかもしれません。どのような方が義理の父母となるのか、把握しておくことは大切です。

・男性側のご両親にとっては、「娘さんに来ていただく」という意識になることが多いです。どのような方が嫁がれるのか、把握しておく必要があります。

⇒つまり、女性側より男性側のご両親へのあいさつで、破談になる可能性が高いため、先に男性側のご両親にご挨拶します。

※男性側のご両親へは「女性側のご両親への挨拶は、これからさせてもらいます。」と伝えておきましょう。

女性側のご両親への挨拶は、男性側のご両親への挨拶と比較するとハードルが低い傾向にあります。しかし、何か事情がある場合(お婿さんになる、お嫁に出すのだから先に女性側へ挨拶すべきと判断されている)は、女性側からご挨拶することも考えましょう。いずれにしても、お二人そして各ご実家と、男性側か女性側どちらから先に挨拶するのか、よくお話しましょう。

 

事前の情報共有(作戦会議)

 

ご挨拶当日までに、しっかりと準備をしておきましょう。

 

①全体の流れを把握

・当日スケジュールの見直しと共有

・挨拶⇒歓談⇒結婚の申し込み⇒退席

 

②話題づくり

親の性格、趣味、大切にされていること、避けた方が良いことを共有しましょう。そして、話題づくりの参考にしましょう。

(例)旅行好きということが分かれば、印象に残った旅行先などをお尋ねしましょう。

 

③手土産

手土産を持参されるのが無難です。予算は3000円前後がよろしいかと思います。ご両親の好みなどに合わせて準備されると、好印象です。

 

④服装

お見合いされたときの服装をイメージされると良いかと思います。男性はスーツ、女性はワンピースなどでパンプスが無難です。メイクは控えめにしましょう。

当日スケジュール

 

①待ち合わせ

 ご両親への挨拶は、原則、実家です。(実家の場所や状況をお相手に知っていただく意味もあります。)

 余裕をもって、待ち合わせをして、二人で実家へ向かいましょう

 

②到着

 身だしなみチェック(髪や服装の乱れ、上着を脱ぐ、傘はたたむ)をします。そして、時間ぴったりにチャイムを押すのがベターです。早すぎると準備をされているかもしれず、時間に遅れると不安に思われます。早くても、遅くても、ご迷惑をおかけするかもしれません。特に決まりがなければ(ご両親が時間に厳格で10分前集合じゃないといけない等々)、時間ピッタリに伺いましょう。

仮に遅れるようなことがあれば、かならず事前に連絡を入れてください。

 

③玄関先

 ・扉の開閉では、ご両親にお尻をみせないようにしましょう。

(男性のご実家の場合) 

 ・まず、男性がお相手をご両親へ紹介します。紹介された女性は、笑顔で挨拶をしましょう。

 ・続いて、男性がご両親をお相手に紹介します。

(女性側のご実家の場合)

 ・まず、女性がお相手をご両親に紹介します。紹介された男性は、笑顔で挨拶をしましょう。

 ・続いて、女性がご両親をお相手に紹介します。

※手土産は、玄関では渡さないでください

⇒親からの許可を得て、上がるようにしましょう。

 靴はそろえてください。「ありがとうございます。失礼します。」と伝えて上がりましょう。

 

④部屋

・手土産を渡しましょう。「〇〇がお好きとうかがったので」や「〇〇で有名なおいしい〇〇なんです」というような言葉を添えて袋から出してお渡ししてください。「つまらないものですが」は、NGです。(←つまらないものなら、いらない)

・座る位置

 基本は、下座に座ります。原則、出入口近くが下座です。もし、上座かなというところに座るように指示されたならば、無理に断る必要はありません。「失礼します」とお伝えし、勧められた席に座りましょう。

 

⑤雑談

 全員が席についてそろわれたら、改めて挨拶と自己紹介をしましょう。

「本日は、ありがとうございます。〇〇さんとお付き合いをさせていただいている〇〇です。」

【ポイント】

・飲み物やお菓子は、勧められてから、お礼を言い、いただきましょう。

・仕事や趣味、昔話、天気の話、スポーツやペットなどを話題としましょう。それぞれの子ども時代の話もおすすめ。

・宗教や政治、下ネタなどの話題はデリケートなことですので、避けるようにしましょう。

 

⑤結婚申し込み

 歓談で場の雰囲気が和んできたら、男性宅・女性宅どちらであっても、男性側から結婚申し込みを行います。

 歓談からの流れで結婚申し込みをしてしまうと、あやふやになってしまうので、気をつけてください。

 座布団から席を外したり、お相手に目で合図をおくったり、親の顔をしっかりみたり、場を整えましょう。

そうして、誠実に切り出してください。

例文

男性「本日は、私たちの結婚のお許しをいただきたくて、お時間をいただきました。〇〇さんを幸せにします。〇〇さんと結婚させていただけないでしょうか。」

女性「私も〇〇さんと幸せな家庭を築いて参りたいと思っています。ふつつか者ですが、よろしくお願いします。」

 (女性宅の場合⇒「〇〇さんと幸せな家庭をつくっていきたいと思っています。よろしくお願いします。」)

※ご両親は、何のために来たのかをあらかじめ知っています。あとは、しっかりと気持ちを伝えましょう。

 

⑥結婚申し込み後…

 ご両家の顔合わせについて調整しましょう(場所・日時)。また、結婚式はどうするのか、結納はするのか・しないのか、前もって確認されておくと、のちのちスムーズです。

 また、どこに住む?とか、色々と質問されるかもしれません。決まっていなければ、これから二人で相談したい等とお伝えしましょう。

 

⑥退室

 退室まで2時間くらいを目安にしましょう。長居しないのが無難です。 食事や宿泊を勧められても、初対面であれば断る方が無難ですが、そのときどきの様子で臨機応変に対応してください。

・退室の切り出しは、男性がしましょう。そして、お礼を伝えましょう。

 「まずはご挨拶にと伺いましたので、そろそれ失礼をします。」

 「本日は、ありがとうございました。また、色々と相談をさせてください。よろしくお願いします。」

 スリッパは、重ねずに端に寄せておきましょう。

 お見送りを受ける場合、一度振り返って、会釈されると好印象です。

 

⑦帰宅後

 お礼の電話やお手紙をされると好印象です。

気をつけたいこと

〇お相手のご両親を、「おとうさん」、「おかあさん」と呼ばない。

⇒〇〇さんのお父さん、〇〇さんのおかあさんと呼びましょう。

 

〇お互いをニックネームで呼ばない。

⇒〇〇さんと呼び合いましょう。

 

〇もし反対されたら…

「今日はこれで失礼いたします。またあらためてご相談をさせてください。」

いったん引き下がり、二人で今後どうするか対策を立てましょう。