第2回地震報告会の開催 | 居住環境学科な日々

第2回地震報告会の開催

6月15日に,『平成28年熊本地震 居住環境学科教員による報告会』を開催しましたが,その後半年が経ったので,第2回目を開催しようということになり,学科の教員みんなで企画してみました。

 

今回の報告会は,中ホールが会場で,報告者は4人。聴衆は,居住環境学科の学生,1年生から3年生と4年生(4年生は,卒論・卒計のまっただ中ですので,参加者は少なめ)

 

まずは,半藤学長の挨拶。第1回目の時には,まずは学科内での告知を優先しましたので,学長の挨拶はありませんでした。今回は短い時間でしたが,学長からも地震や復興に対する思いを学生に伝えてもらいました。

 

トップバッターは,柴田准教授。テーマは,「熊本地震による農村集落の被害について」です。

 

前回の報告の時には,まだまだ地震直後で慌ただしく調査を行っている感じでしたが,今回は,既に半年後調査にも取り組んでいるとのことでした。これからは,復興計画にも関わっていくそうです。

 

2番目は,北原教授。テーマは,「熊本地震による木造建物の被害について」です。1回目の報告会では,報告がありませんでしたので,今回が最初の報告。

 

木構造の専門分野からの調査結果が紹介されました。日本建築学会のグループなど,多数の調査団が熊本入りし,本学,熊本県立大学を拠点に調査をされていたグループもあるそうです。

 

3番目は,佐藤准教授。「学生による震災復興活動-KASEIプロジェクトとジェーンズ邸プロジェクト-」が報告のテーマです。

 

こちらは,居住環境学科の1〜3年生の中にも,プロジェクトに参加している学生も多く,自分達のプロジェクトの全容が理解できたと思いますし,参加していない学生も他の学生達がどんなプロジェクトに参加しているかが良くわかったことと思います。

 

最後の4番手は,田中准教授。報告のテーマは「熊本地震の地域エネルギー消費構造へのインパクト」。建築環境工学や建築設備工学からのアプローチです。

 

地震直後には,さすがに電力使用量が急激に低下した様子や,東日本大震災の時との比較など,興味深い話も多かったです。東日本大震災の時には,かなり広域でエネルギー消費が減ったとのことですが,平成28年熊本地震では,南九州を中心に減り,しかもやはり熊本周辺に限定的だったようです。

 

最後は,環境共生学部長の松添教授からの言葉。その横で,柴田准教授が参加者の写真を撮っていましたので,

 

このブログの管理人も珍しく前から写真を撮ってみました。

 

松添学部長からは,環境共生学部の復旧・復興への取り組みが紹介されました。

 

地震発生からはもう8ヶ月が過ぎ,激動の2016年ももうすぐ終わりです。熊本県立大学では,学生食堂が使えないままなど,まだまだ地震の影響はありますが,授業自体は,ほぼ例年通りに戻っているのではないでしょうか。もちろん,学生個人個人では,まだまだいろんな影響があるとは思いますが。教員の一人としては,いつもの通りの授業を続けられることが大変うれしく思いますし,今回の報告会に参加して,さらに,地震前よりもっと真剣に,しっかり学生に向き合っていこうと思いました。