何ゆうてるんだか
年明けに大腿骨頸部骨折の
２度の手術をしてやっとこ退院した認知症の父
それから数カ月
完治したと思っていたのに
傷口が化膿してることがわかり
再入院、再手術
担当のドクターから手術の説明を聞いて
手術後はほんの数分だけど会うことができるので
マスク、フェイスガード、手袋して
（さすがに病院はまだこれやね
）
）父と面会
「大丈夫
」
」「うん」
「手術してきれいにしてもらってるからね」
「うん」
麻酔後まだ朦朧としてるのか
元気ない感じ
前のときはもうちょっと話せてたのにな～
ちょっと体力なくなってきてるのかも
と考えたりしてたら
「こんなん初めてやわ」
え
もう三回目ですけど
認知症の父の記憶は
パラレルワールドを行き来していて
あっちいったりこっちもどってきたりするから
今彼がどの時点にいるのか
わからないことが多い
認知症の人に一番やっちゃいけないことは
「否定すること」
「何ゆうてるん」
「そんなわけないやん」
「前もゆうたやん」
一緒に暮らしてるときは
どうしてもできなくてNGワードのオンパレード
施設のスタッフはプロなので
上手に話をあわせてくれて
ちゃんと相槌をうったりしてくれてる
ほんとにすごいな～とほとほと感心
「ほんまやな、これできっとよくなるよ」
離れて暮らしてやっとできるようになって
ふと思うのは一番近いはずの家族って何やろ
一緒にいると言わんでもいいことを
言ってしまったりするのに
離れているとただただ元気にしてるかなと
それだけを願ったりする
父親が施設にはいってから
どうしてるかなと思わない日はないし
楽しく暮らしてほしいと思うだけやけど
もしあのまま在宅介護してたら
そんな悠長なことは思えなかったはず
いつも相談にのってくれてるケアマネさんは
「ご家族さんは難しいと思いますよ
私も自分の家族にはできませんから」
他人だから仕事だからできることってことか
近すぎて難しいことも多いな～
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