この作品はシネマ・ノワールの主題として描かれる裏切りがテーマになっており、
それをリアル世界と結ぶように暗示させた場面が散りばめられている。
◆例えば、
冒頭の無防備な主人公の男と、
男に傘を差す組織の構成員達。
それがある人間の指令で一転、
それまで傘を差し出した集団が暴徒に豹変して男に襲いかかる。
ドス(短刀)で5回。
メッタ刺し。
現実的にはこの場面で死亡している傷だが、
歌詞の世界観を表現する一つの映像作品として、
これほど執拗に繰り返される暴力と殺意の描写が必要だったと考えられる。
◆場面変わって、
狭いエレベーターの中で待ち伏せする刺客。
◆更に、
元ネタの監督ポール・シュレイダー氏が、
「映画『MISHIMA』のオマージュ(リスペクト・敬意)が埋め込まれている」と賞賛してくださった、
正にそのシーン。
天井のない四方を壁で囲まれた小さな部屋での襲撃。
かつて東方神起が歌い、
ファンからのアンサーソングとしても、
メンバーを守る為に歌われた『傘』と『壁』の物語が、
この作品『Thank U』では、
もはや『傘』も『壁』も、
一人の男を集団で襲撃する凶器でしかなくなっている。
◆そしてMVの後半、
明らかにその筋の物語に、
『組長』ではなく、
敢えて『社長』とした意味。
王社長と、
それに付く王社長派に対して、
自分を守る傘も、壁も、
何もない男に、
最後に命をかけて付いた東方派。
◆そして対決が終わり、
一人生き残った男が、
組織の象徴である胸のバッジを捨てるシーン。
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この2集『NOIR』の発売前日、
ユノはファンを前にしたこのアルバムの発表会で、
このアルバムを制作するにあたっての話や、
心のうちを話してくれた。
その発表会に当選したカシオペアのレポートに拠れば、
ユノは、
「悪質な書き込みに対しては、
ファンを守る為に厳しい対処を考えています。」
という内容の話をしてくれた。
私達がユノを攻撃する悪質なファンと戦っていることをユノは知っていた。
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'믿는 도끼에 발동을 찍힌다'
信じた斧に足の甲を切られる
《「信じた斧に足の甲を切られる」
これは、日本語の「飼い犬に手を噛まれる」にあたることわざ。》
《「意味で読む韓国語辞典」
韓国語で'도끼 '(斧)は「強い男、父の父権を象徴する道具である」と書いています。》
《「斧」は対等な男や権力を意味します。》
@KARAS8626TVXQ
https://twitter.com/KARAS8626TVXQ/status/1351968474365509632?s=20
コメディー要素を盛り込んだU-KNOW SHOWで、
見過ごしてしまいそうな何でもない楽しい場面に残した、
足に刺さった釜を捨てるシーン。
『スウェーデンのコメディアンは誰かを弄って笑い者にしたりしない知的な仕事』
と聞いたことがある。
ピエロ、アルルカン、
道化師には人間の物哀しさが内包されている。
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ファンを何から守るのか。
『組長』ではなく王『社長』
MVで捨てたバッジ。
「辛い1年だった」
とそれだけ語り、
「皆さんが応援してくれたから全然大丈夫」
と言ってくれた2019年のライブ。
自分の芸能生活20年を振り返り、
『NOIRの人生』と語ったユノ。
私たちファンは、
アーティストの全てを知ってるわけじゃない。
でもきっと私たちの全く知らない『何か』が、
2019年頃にあり、
このNOIRとThank UのMVが、
自身の20周年に制作された。
U-KNOW 유노윤호 'Thank U' MV