昨日、人吉市議会３月定例会が閉会しました。
私が市長に就任して初めて編成した当初予算（平成28年度）は、議員の方々に熱心にご審議をいただき、賛成９、反対８で可決されました。市民の皆様の暮らしに直結する事業が多く含まれている予算をお認めいただき、正直ホッとしています。
当初予算の規模は、昨年の予算と比較して約６億９千万円の増となっていますが、これは、スマートインターチェンジに関する費用、平成２９年度人吉球磨開催の県民体育祭に関する費用、扶助費（福祉関係）の増などが主な要因です。
新たな施策としましては、学校給食費の一部補助（月額1,000円）を実施します。これは、子育て中の保護者からの声が大きかったもので、本市で子育てしやすい環境を作るための施策の一つとして、今回、制度設計をしました。
また、不妊治療に対する補助も行います。不妊に悩む御夫婦に対し治療を開始し、継続しやすい環境が整えるため、市としても費用負担の軽減を図ることにしました。
国民健康保険につきましては、国保税負担を見直し引き下げを行いました。本市の国保税は他市と比べ高い状況にありまして、私もどうにかして引き下げたいと常々思っていたわけですが、国保連合会からの還付金があり、加えて、医療費支出が抑えられていたため引き下げに踏み切りました。
この他にも予算、条例などをお認めいただきましたが、市長等給与の削減に関する条例は否決されました。
この条例は、下水道料金の徴収誤りに対する責任を取るため市長の給与を１／１０、２カ月減額し、また、財政状況が大変苦しい中、少しでも施策を進めるとともに行財政改革を行っていく覚悟を示すために、任期中の給与を２/１０削減し、そして、私に追従する形で、副市長、教育長、監査員の給与に関しても減額するものとして提案しました。今回の議会の判断を受けて、再検討をしたいと思います。
ここで申し上げたことはほんの一部であり、今議会への提出議案につきましては本市ホームページに公開しておりますのでご覧ください。
http://www.city.hitoyoshi.lg.jp/q/aview/176/7493.html
議員の皆様から一般質問や委員会審議でいただいたご指摘、ご提案に関しましては、真摯に受け止め、今後の市政運営に努めて参りたいと思います。
これから、第５次人吉市総合計画後期基本計画やまち・ひと・しごと創生総合戦略に基づき、まちづくり進めてまいりますが、まちづくりは行政だけでできるものではありません。まずは、ここに住む人たちが安心して豊かに暮らせるように、そして、この地を訪れる人が増え、まちが潤い活気にあふれるよう、市民の皆様と力を合わせて、チーム人吉で取り組んで参りたいと思います。
これからも、市政に対し、ご協力をお願いします。